紅の紋章
純子は「生徒」の1人、信男の看病のために、道也の診療所で夜を明かす。店に戻った純子は、女将の克代から朝帰りを責められ、頬を平手打ちされる。そこへ、北原から電話がかかる。純子に前借りを頼む内容だった。借金を言い出せない純子に、玲子が会いにくる。玲子は純子が北原に対して負い目を感じている10年前の事件を持ち出し、純子に借金させるよう仕向ける。純子は克代に土下座して借金を頼み込む。前借りは受け入れられるが、2年の年季がもう1年延びる。純子のもとへ通いつめる医薬品会社の相川が、純子と道也の仲を勘ぐる。一方、道也に一目ぼれした玲子も純子に嫉妬する。