紅の紋章
密かな決意
生まれてくる子が相川に引き取られることになった純子は、我が子を誰にも渡したくない、という思いが強く芽生える。そんな折、純子は丘の上で偶然、道也と顔を合わせる。純子が身請けされても自分の気持ちは変わらないと告白する道也。自分たちは生きる世界が違うと答えた純子は、凛として道也に別れを告げる。診療所に、道也の父親・堂本が訪ねてくる。東京で大病院を経営する堂本は、早く帰ってきて病院を継ぐよう道也に命令する。純子は実家を訪ね、北原から自分の実の両親についての話を聞く。純子の様子がおかしいのを感じた玲子は、何か心配ごとがあるのか、と姉に問いかける。