紅の紋章
6年後の変身
6年後、昭和28年東京。純子は道也との約束を果たし、名門私立女子高の教師になっていた。就任してまだ1年の見習い教師だが、美術を教えながら、生徒たちに夢を持つことの素晴らしさを語る。自分の信念を貫く純子は、理事長の精太郎とも対立、危険分子と呼ばれる。純子の父親は4年前に亡くなっていた。ただ1人の家族、玲子は新宿で、サパークラブを経営。この6年間音信不通の道也を、今も思い続ける純子に対して、新しい恋をするよう玲子は発破をかける。そんな折、純子は事務長から新しい下宿先を紹介される。訪ねると、そこには自分を魔女と呼ぶ、美少女綾子がいた。