紅の紋章
不意の来訪者
車に轢かれそうになった邦代を純子が庇い、病院に運ばれる。奇跡的に怪我はなかったが、邦代はいつも他人のために自分を犠牲にする純子に驚嘆する。邦代の父・川田が純子を訪ねてくる。邦代から純子の話を聞き、どうしても会いたくなったという。孝行の話などをした後、川田は最後に純子の母親の名前を聞いて帰っていく。純子は沢村の愛人になる決心をする。そして、道也に、自分は孝行と知らない土地で暮らすと言って、別れを告げる。そんな純子に、体の異変が起こる。それに気づいた邦代は…。