紅の紋章
買収劇の黒幕
純子は沢村のもとへ乗り込み、孝行を返してほしい、と詰め寄る。半狂乱の純子に、孝行は道也が連れて帰った、と冷酷な笑みを浮かべる沢村。純子が帰宅すると、道也と孝行がまさに父子のように仲良く遊んでいた。玲子の遺志と言うものの、二人の絆を引き裂いている事実が、純子に重くのしかかる。翌日、道也は沢村から鎌倉の病院への転勤を命じられる。道也はそれを純子に伝え、鎌倉で一緒に暮らさないか、と熱い眼差しで純子を見つめる。そこへ、邦代から、大変なことが起きた、と電話がかかってくる。