紅の紋章
幼子の運命
道也が玲子の焼香に来る。純子のそばにやって来た孝行を見て、驚く道也。精太郎と純子の子どもなのか、と問いかける。純子は覚悟を決めて、そうだ、と答える。孝行の存在を知った珠彦が、純子に会いにくる。自分たちの弟として育てたい、と申し出る珠彦に、自分一人で育てるつもりだ、と告げる純子。珠彦と綾子の不仲を知り、純子は心を痛める。そんなある日、純子は沢村に呼び出される。孝行を返してほしい、と迫る沢村を、純子はきっぱりとはねつける。すると、沢村は薄気味悪い笑みを浮かべ、医学界のドンに逆らう恐さを思い知らせてやると…。