紅の紋章
最後の子守唄
玲子が病院を抜け出し、孝行と逃亡しようとする。純子は必死に止めるが、玲子は自分が白血病であることを察し、残された時間を孝行と純子のそばで過ごしたい、と訴える。玲子の望み通りに、純子は3人で暮らし始める。1ヵ月後、玲子は、純子の妹として生まれてきて幸せだった、と言い残して、静かに息を引きとる。純子は孝行を自分の子どもとして育てる。孝行の父親のことは玲子との約束どおり秘密にする。そんなある日、道也から純子に電話がかかる。玲子のことを心配する道也に、玲子が亡くなったことを告げる純子。どうして知らせてくれなかったのか、と絶句する道也。