紅の紋章
病院の閉鎖
純子は生徒たちの前で、精太郎は病死だ、ときっぱりと告げる。「愛する人を守るためなら、嘘をついても構わない」という道也の言葉に後押しされて。珠彦の会社の炭鉱で、落盤事故が起きる。事故の補償金で、会社が危機に…。純子は自分が相続するはずの財産を会社のために使ってほしい、と珠彦に申し出る。道也は病院を閉鎖する決意をする。驚く綾子に、自分は医療過疎地に行くから、綾子は別の幸せを見つけてほしい、と別れを告げる。純子も道也の決意に衝撃を受ける。道也は落ちこんでいる様子もなく、使命感に燃えていた純子と最初に出会った頃に戻るだけの話だ、と純子に語る。