紅の紋章
誰もいない教室
理事長代理を解任された純子だが、毅然として教師を続ける。が、生徒たちからいっせいに授業をボイコットされる。教師を辞めて、精太郎の看護に専念したらどうか、と道也は純子を思いやるが、純子の信念は固い。学校での実権を握った邦代が、精太郎に理不尽な選択を迫る。純子に教師を続けさせたいのなら、純子と離婚するか、離婚したくないなら、純子に教師を辞めさせるか、結論は二つに一つだと…。苦境に立つ純子のもとへ精太郎は駆けつけたいと思うが、道也から安静を強いられる。そんなとき、絵美と京子が純子に会いにくる。