紅の紋章
凛とした告白
純子は遊郭で働いていたことを精太郎に打ち明ける。「隠し通してほしかった…」と愕然とする精太郎。翌日、精太郎は純子の告白を道也に告げ、純子に対する愛だけは道也に負けたくない、と語る。邦代は玲子の「過去」を綾子に話し、純子は妹を踏み台にして教師になったのだ、とののしる。また、精太郎にも同様に話し、純子と離婚するよう迫る。精太郎は純子に、どんな過去があろうと純子への気持ちは変わらない、ときっぱり告げる。玲子をこのまま身代りにしたくない純子は、毅然とした態度で邦代に真実を告白する。女学院で玲子の女郎の噂が広がる。