紅の紋章
愛の勝負
精太郎の手術は成功する。珠彦は辻興産で意欲的に働き始める。一方、女学院では邦代が純子を誤解。精太郎の留守に純子が学園を思い通りにしようとしている、と非難の目を向ける。そんななか、道也は自分を兄と信じる純子と接するたびに、苦悩が深まる。精太郎は順調に回復し、退院も間近だった。ある日、精太郎が道也を訪ねてきて、病院を全面的にバックアップすることを告げる。今回の手術は、自分の命を賭けた勝負だったことを打ち明ける精太郎。今度は道也からの勝負を待っている、と言い、「私を殺しておけばよかったと後悔する日が来ないことを祈っている」と…。