紅の紋章
若い花嫁
純子は精太郎と結婚。女学院の理事長を始め、辻興産の社長として多くの事業を手がける精太郎は、実業家の妻としての覚悟を純子に求める。結婚式に立ち会った道也は兄として、妹の幸せを心から願う。一方、珠彦は純子への想いを心の底に封印することを精太郎に告げる。が、万が一、精太郎が純子に悲しい思いをさせたら、許さないと…。精太郎の許可を得て、純子は結婚後も教師を続ける。英作の余命が幾ばくもないことを知った純子は、毎日英作の見舞いに行く。それを快く思わない精太郎は、純子に辻家の人間としての自覚が足りないことを注意する。