紅の紋章
許されない仲
綾子が婚約者を家へ連れてくる。その人を見て、息をのむ純子。道也だった。が、道也は全くの初対面のように純子に挨拶し、純子が見つめても何の反応も示さなかった。道也と綾子の結婚は、綾子の卒業後に決まる。綾子は明日からきちんと登校するという。別人のように明るい綾子を、呆然と見つめる純子。精太郎の話から道也が病気の父親の後を継ぎ、院長になったことを知る。翌朝、綾子は弾んだ足取りで学校へ行く。その夜、純子は玲子の店で偶然会った珠彦と一緒に帰宅する。かなり酔った珠彦の腕を抱えるようにしている純子を見て、二人は怪しい、と邦代が精太郎に告げ口する。