紅の紋章
婚約者
精太郎は邦代が持ってきた縁談を綾子に勧める。綾子は絶句するが、自分の気持ちを口にできない。綾子の縁談は邦代の策略だ、と珠彦が純子に耳打ちする。精太郎の後妻になりたい邦代は、純子をライバル視し、この家から追い出そうとしていると。翌日、綾子が見合いを承諾する。デザイナーへの夢を諦めるのか、と純子は心配するが、綾子は親孝行のつもりで見合いだけしてみるという。日曜日、綾子は見合いに出かけていく。その夜、帰宅した綾子は結婚するかもしれない、と嬉しそうに純子に語る。純子は納得できないが、初めての化粧に口紅を塗る綾子を見て、ドキリとする。