紅の紋章
母親代わり
綾子が手首を切って、自殺を図る。純子は抵抗する綾子の手からナイフを取り上げると、「私が命を賭けて守ってあげる!」と、母親のように綾子を抱きしめる。その夜、純子は綾子に付き添い、まんじりともせずに朝を迎える。純子の献身的な態度に心を動かされた精太郎は、綾子に無理に学校へ行かせるのをやめる。精太郎は今まで距離を置いていた綾子ときちんと向き合うことを決意、今のままの綾子でいい、とやさしい言葉をかける。玲子が辻家に純子を訪ねてくる。顔を合わせた玲子と綾子はハッとする。邦代が綾子に縁談を持ってくる。