紅の紋章
開きかけた扉
京子が自ら退学届を学校に提出する。京子を守れなかった自分が悔しくてならない純子。その夜、純子は居間のゴミ箱に捨てられていたスケッチ画をきっかけに、綾子と初めて話をする。珠彦は盗難事件について精太郎と話し、理事長だった亡き母と純子が教育者として似ていることを語る。翌日、理事長室に呼ばれた純子は、精太郎から思いもよらないことを告げられる。奨学金制度の導入と京子の件を不問に付すと。感激した純子は精太郎に尊敬の気持ちが湧いてくる。それを玲子に話すと、尊敬は恋の始まり、とからかわれる。その夜、綾子が自分から純子の部屋へ訪ねてくる。