第29回「高松宮殿下記念世界文化賞」~合同記者会見と授賞式典開催~
[2017年11月24日更新分]
世界で優れた芸術家を表彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催・財団法人日本美術協会=総裁・常陸宮殿下)の受賞者による合同記者会見が10月17日に東京都内で行われました。
第29回高松宮殿下記念世界文化賞受賞者 |
||
![]() |
||
(左から) | 演劇・映像部門 音楽部門 絵画部門 建築部門 彫刻部門 |
ミハイル・バリシニコフ(アメリカ/ラトビア) ユッスー・ンドゥール(セネガル) シリン・ネシャット (イラン/アメリカ) ラファエル・モネオ (スペイン) エル・アナツイ (ガーナ) |
今回は、ガーナとセネガルの二つの国で初受賞になりました。
謝辞を述べるバリシニコフさん受賞者を代表して、ミハイル・バリシニコフさんとユッスー・ンドゥールさんの2人が謝辞を述べました。バレエ界のスーパースターであるバリシニコフさんは「人間は常に激動や混乱を生み出してきましたが、現在ほどそう言える時代はない。今芸術がいっそう重要になっています」と述べました。
歌を披露するンドゥールさんまた、アフリカの伝統音楽に欧米のポップ・ミュージックのエッセンスなどを取り入れて世界に名を馳せたンドゥールさんは「差異は障害ではなく、むしろ豊かさをもたらします。今日、アフリカがいつも存在していたことを示せることを大変うれしく思っています」などと語りました。
ンドゥールさんはその後の祝宴で歌も披露しました。
式典の後に行われたレセプションには、受賞者と親交のある文化人、政財界人らがお祝いに駆けつけ、華やかに行われました。
世界文化賞の歴代受賞者はこれで29か国、149人に上ります。