2013年05月16日 とくダネ!で放送
社会・公共

従軍慰安婦などに関する橋下氏の発言

日本維新の会の橋下徹共同代表の慰安婦問題などについての発言が波紋を広げています。

オピニオンリーダーへの問いかけ

※コンパスで掲載された全ての意見・回答は各氏個人の意見であり、各氏所属の団体・組織の意見・方針ではありません。
Q1:日本維新の会代表、橋下徹大阪市長の従軍慰安婦などに関する発言が国内外に波紋を広げています。
この問題についてどう考えますか?ご意見をお聞かせください。
Q2:問1についてのご意見をお聞かせください。

オピニオンリーダーの回答

( 16件 )
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1. コメントする

岩渕美克
日本大学法学部教授
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
 軍人と性の問題は重要かつ難しい問題です。その意味では、発言の内容を善意に解釈すれば不適切ではないのかもしれませんが、いかんせん、TPOをわきまえていないし、性の問題を従軍慰安婦そのものと結びつけるsセンスはいただけない。
 一般論として軍隊などが長期的に遠征する場合などに、軍人の性欲処理の問題があることは事実でしょう。性欲も本能ですから。したがって、そうした問題を避けて通れないことは理解できます。しかしながら、そのことが従軍慰安婦という制度の問題と同一視することは適当ではないと思います。その後の石原発言も、主旨としては、前者のことを言いたかったのではないかと善意に解釈したいですが、政治家としてこの場で発言することは誤解を招くことは日の目を見るよりも明らかではないでしょうか。
 歯に衣を着せずにいうことで人気を博している人たちですが、ややもすると勘違い発言になる危険性もはらんでいます。猪瀬都知事のオリンピック招致に絡む湿原と言い、評論家などでマスコミ受けした人が政治家となる風潮についても、有権者は考えなくてはいけないのかもしれません。
 
 
有馬晴海
政治評論家
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
国民のリーダーと言えるレベルではない。
しかも、認識不足未熟であれば、早期に誤ればいいのだが、
橋下氏は、向きになって深みにはまって食いタイプ。

この問題は何が正しいかは、随分前のことで難しい。
風刺画も、歴史書も改ざんされたりしている。伝え聞こうにも、当時を知る人は年々死去され、
時間が立てば立つほど認識が難しい。村山談話で決着付けてから、
更に新たな情報が出てくるはずがない。
それを知ったかぶりするのも大概にしないと、政治家として恥ずかしいことになってしまう。

その場にいたのか、その時代に取材したのか。

知りうる範囲から、間接的とはいえ国民から選ばれた我が国の首相が、決定したこと。
それ以上に何を知っての発言か。

確かに、わが国だけがどうして謝罪をと思うが、
そういう流れの中で政治家が動いている。

悪戯に日本の立場を悪くして、その修復に対する労力や金銭を自らが負担するのか。
国益を考えれば、「そういうものだ」という認識で、進めるものだ。
おおよそ、公党の代表とは思えない。

気を衒った、国民の関心を引くようなことを言えば評価されるというふうにおもっている政治家なのかと思うしかない。
 
 
本田宏
医療制度研究会副理事長
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
自分の母、妻、子、愛する人が、従軍慰安婦の立場を余儀無くされても同じことが言えるのだろうか?。あまりの想像力のなさに、ただただ唖然!。
自分の母、妻、子、愛する人が、従軍慰安婦の立場を余儀無くされても同じことが言えるのだろうか?。あまりの想像力のなさに、ただただ唖然!。
 
 
中津孝司
大阪商業大学総合経営学部教授,国際問題評論家
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
大阪市長は市の問題解決に集中すべきで、外交に口を挟むことは慎むべきだ。国益を損なう大罪である。
かつてアフリカ大陸から奴隷として強制的に移住させられた黒人がたとえ自らの命を守るために、つまり生き延びるために奴隷の道を選択したとしても、この時代にあえて白人がその事実を指摘することに例えられる。また、最近では東京前知事が尖閣諸島の領有権を主張し、無駄な日中対立を煽ったことにも酷似している。あの前知事発言後、日本企業が被った被害総額は計り知れない。日中関係は今もって冷え切ったままである。今回の橋本発言はそもそも地方自治体の首長としての領域を逸脱するものであり、アジア諸国との関係悪化を招く、すなわち国益を損なう発言である。大阪市長としての責務を果たすことに集中すべきであって、外交問題に口を挟むべきではない。無神経な発言が国家的損失につながらないか懸念している。
 
 
南條史生
森美術館館長
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
個人的に失言、暴言するべrきではない
政治家は公人である以上、つねに、多くの人を代表していることになる
となると、自分がしたいからする、言いたいから言うという態度は、プロフェッショナルではない

日本がどう見えているか、アジア諸国で体感したことのない人たちが、日本という井戸の中から見ている
感覚で発言することに、大きな危険がある。
もし、アジアで多くの人たちとそのたぐいの議論をしたことがある人なら、
事態がそう簡単でないことが分かるはずだ。
彼らの発言には、時に冷水を浴びせられる。
また説明しても、それでも日本は加害者であり、我々は被害者だ と言う視点は揺るがない。

過去の戦争について 何が正しいか、何が間違っていたのか という議論は、政治にそぐわない。
何が正しいかという議論には、結論も出ない。

そうでなく、日本について、有る観点から教育され、有る観点から見ている多数の人が居る社会が厳然とある、
という現実から出発するべきだ。
その人達の感情、歴史観という物に対して、日本がどのように物を言い、どのような態度を取っていくのか問題なのである。

単なる自分の意見の表明、靖国の参拝などという方法は、何も理解を得られないだろう。
理解を得られるようにするには、どのような場で、誰が何を言うか、どのように言うか
という戦略が必要である。そのような考えなしの言動があまりにもふえてきていることが問題である。
戦略があった上で行うのなら、それは認めたいがそう見えない。

本来国家として、これらの問題に対する広報戦略を明確に持つべきであり、
そのような観点に立って、靖国の持つ意味、戦後補償の実績、どのような戦後処理が過去に行われたのかという事実の提示
などを積極的に国際的な場で、行うべきだと考える。
あくまでも平和的に、何度も言葉を重ね多くの人の理解を得られるように説明するべきである。

言い訳を言うと、火に油を注ぐことになるから黙っていましょう、という戦略は、国際社会では通じない
また、それは戦略とは言えない。
きちんと日本と周辺諸国の戦後処理を考え、決着させていくタスクフォースを作ってはどうか。



南條史生
 
 
浜辺陽一郎
青山学院大学大学院法務研究科(法科大学院) 教授,弁護士
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
日本維新の会が、憲法問題をはじめとして、極めて古色蒼然とした思想を打ち出したことによって、支持率を失いつつある中で、それに追い打ちをかけるような今回の事件は、日本の政治にとって、とても残念なことになりつつある。
日本維新の会が、憲法問題をはじめとして、極めて古色蒼然とした思想を打ち出したことによって、支持率を失いつつある中で、それに追い打ちをかけるような今回の事件は、日本の政治にとって、とても残念なことになりつつある。

橋下氏は、改革の旗手として期待していた国民も多く、弁護士としての実務経験や法律的な考え方にも精通していたはずだったが、女性の人権であるとか、弱者の視点といったものに対して、極めてセンシティブで微妙な問題をあまりにも粗雑な理解で発言してしまって、墓穴を掘ってしまったようである。

国民は、彼にそうした右翼的な思想で頑張ってほしいと期待してはいなかったはずで、それが彼自身の思想と相いれなかったとすれば、仕方がなかったことなのかもしれない。

確かに、一部には彼のいうことを熱狂的に支持する人たちがいるだろう。しかし、タイミングといい、彼の立場といい、一切を総合して考えたとき、ほとんどの良識ある人々は決して今回の一連の発言を支持することはできないのではないだろうか。

覆水盆に戻らずではあるけれども、彼は本来の「新しい改革」に集中して仕事をすべきであって、復古調の思想は封印したほうがいい。
 
 
神保謙
慶應義塾大学総合政策学部准教授
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
橋下徹大阪市長の「慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」という発言は、会見全体の文脈とは関係なく、海外のメディアでは\\\"wartime sex slaves were needed\\\" (→戦時の性奴隷は必要だった)〔ワシントンポスト〕となり、また米軍の司令官に「もっと風俗を活用してほしい」という発言は\\\"‘Wild Marines’ should consider using prostitutes\\\"(→海兵隊の猛者は売春を利用すべきだ)〔米星条旗新聞〕と訳され伝えられることとなった。

海外の読者は同関連記事に大いなる嫌悪感を抱いたはずである。日本の次世代を嘱望される政治家が、結局は女性の敬意・尊厳を貶め、過去に対する贖罪をくつがえそうとしている、と解釈する他はないのだ。橋本氏は、自らの発言が海外でどう翻訳され伝えられるか、という課題にあまりに無防備であった。こうした海外報道の正確性に疑問は付されるが、その正確性が期待できない領域での発言には、相当の覚悟と準備をもって臨むべきだ。予め英文を準備するくらいであっていい。そうでなければ、結局は外国との関係で基本的な価値を共有できない人物という烙印を押されてしまう。問題とすべきは、戦略コミュニケーション(strategic communication)が決定的に欠けていたということである。

橋下氏の真意は別のところにあったはずだ。95年の村山談話と07年の閣議決定の矛盾を指摘して、証拠が出てくれば反省すべきと言っているし、また日韓基本条約で賠償問題が法的に解決済という立場についても「法的な問題と立ち振る舞いは別」と配慮をみせている。ただこうしたニュアンスは残念ながら海外にはほとんど伝わっていない。無論、その責任は、橋下氏本人にある。
 
 
クロサカタツヤ
株式会社 企 代表取締役/ 総務省情報通信政策研究所コンサルティングフェロー
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
歴史認識の言及に必要とされるデリカシーを欠いた、公人としては不適切な発言だった
歴史認識とは「歴史の教科書に載っている記述の知識」を云々するだけの話ではないと思います。むしろ、そうした知識を得た上で、時代によって価値観やその表現がどのように変わるかを想像することが、大事なのではないでしょうか。

仮に第二次大戦中に従軍慰安婦という仕組みが日本をはじめあちこちで正当化されたからといって、今日それを許容することはできません。一方で原爆や空襲による非戦闘員の大量殺戮は、少なくとも日本国民としては、今も昔も変わらず受け入れがたいものです。

そうした、時代や立場によって解釈が異なる話をするときこそ、デリカシーが大事になると思うのです。一方的な物言いで理屈をこねるのでは、デリカシーの足りない物言いとして、内容以前に嫌忌されるのは、致し方ないのではないでしょうか。

しかも公人が公の場で物申す時には、その発言によって傷つく人をできるだけ少なくするための、配慮や工夫が求められます。今回の橋下さんの発言は、仮に理屈が合っていたとしても、デリカシーが足りないという時点で、公人の発言として不適切なものといえます。

ちなみに最近では、デリカシーの話をすると、「そんなものを重視していてはメッセージが伝わらない」と批判する向きも、いるようです。しかし、デリカシーを備えた上でメッセージの強度を高めることは可能だし、それこそが今日の国際的な規範です。政府間会合など、国際会議の末席で仕事をする人間として、その必要性を日々痛感しています。
 
 
江川紹子
ジャーナリスト
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
 女性のためのアジア平和国民基金という財団法人がありました。
 村山内閣政権下の1995年7月に発足し、2007年3月31日の小泉内閣の時に、事業を終えて解散しています。
 主な任務は、慰安婦だった人たちへの償いでした。事業の柱は、
1)総理大臣のお詫びの手紙
2)償い金(200万円)…国民の募金より
3)政府予算からの医療・福祉支援事業(1人120~300万円)
の3つ。
 フィリピン、韓国、台湾、インドネシア、オランダで事業は展開されました。政府の正式な賠償ではない、ということで、韓国と台湾では、反対運動も起きました。特に韓国の反対運動は激しく、償いを受け取ろうとする人に対する強い批判や圧力もありました。
 それでも理解者の協力などもあって、事業は展開されていきましたが、元慰安婦の方々にとって、大きかったのは総理の手紙でした。そこには、こう書かれています。

〈当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題でございました。私は、日本国の内閣総理大臣として改めて、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを申し上げます。〉

 手紙には、さらに、この歴史を後世に伝えることも書かれています。
 橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗、小泉純一郎各氏と歴代四人の総理大臣がこれに署名しました。
 日本の総理大臣がちゃんと詫びてくれた、これで身の証になる、安らかに死んでいけると声を挙げて泣いた人が少なくなかったと、当時の活動に参加した方々は語っています。
 様々な葛藤の中で、この「償い」を受け入れた方達、現地でそれに尽力された人たち、あるいはこの「償い」活動を覚えている人たちが、橋下氏の発言や安倍政権の対応をどう思っているのか…と考えます。
 日本の、あの時の謝罪は何だったのか。そう思われているのではないでしょうか。
 欧米や韓国などでも問題があったのは事実ですが、それを日本の政治家が言い募って、何になるのですか? 
 「強制的に意に反して慰安婦を拉致して、そういう職に就かせた」(橋下氏の発言より)と欧米から批判されているが、それは事実と違うと言いますが、「拉致」の中には、言葉巧みに誘い出すのも含まれる、というのが日本の立場ではありませんか。北朝鮮による拉致問題と、かつての日本が行った行為とで、言葉の定義を変えるのはフェアではないし、とても外の人たちの理解は得られないでしょう。
 また、どうしても必要性を語りたいなら、「当時の日本では、それを必要だと思っていたが、そういう発想が間違っていた」と言うべきなのではありませんか。
 過去のことを今の価値観で判断するなと言う人がいますが、「あの時は気がつかなかったが、間違いだった」という反省は必要だと思います。
 そして、よその国がどうあろうとも、日本は自国の過去の過ちについては、きちんと反省し、事実をちゃんと後世に伝え、同じような間違いを繰り返さないようにする。
 そのために、政治家の皆さんには尽力していただきたいと思います。
 
 
マリヨン・ロバートソン
都市開発会社Metplan社Chairman and CEO
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
公人が、不完全な史実の掌握で話すべき事ではない。

日韓での論点は、他国や歴史上、軍事において慰安婦が同様に存在していたと云う事ではなく、なぜ第二次大戦時、強制連行された日本軍慰安婦の多くが朝鮮(当時は南北では無く統一国家)出身者だったかの問題である。

橋下氏の発言は、問題提起と言うよりも、不適当な問題発言ではないか。加えて、沖縄で米軍司令官に、風俗産業の積極的な利用を提言した際に、法律で認められているからと協調していたが、風俗産業でも売買春は認められていない筈であり、慰安婦はそれを強要されたと認識している。いずれにしろ、女性の人権を軽視した見解だ。米兵による性犯罪を減らすのは、日本の警察権の強化が先だ。
 
 
潮匡人
国際安全保障学者,拓殖大学客員教授
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
そもそも戦時中の慰安婦問題を現在の普天間問題と並列で論じる感覚がわからない。米軍では最前線の部隊でも女性兵士が活躍しているが、そうした事実をご存知ないのでは。軍隊に対する古いステレオタイプの感覚だと思う。前線の軍人を支えるのは慰安所でも風俗店でもなく、家族である。イラクのサマーワ駐屯地にも女性自衛官が活躍していたし、駐屯地内はもちろん周囲にも風俗店などなかったが、見事に任務を完遂した。発言は自衛隊を含む世界の軍隊、軍人の名誉と尊厳を汚した放言である。
 
 
武貞秀士
拓殖大学大学院特任教授
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
政治家は、慰安婦問題を主題にした小説を描く小説家とは違う。国民は政治家に対して清廉さ、模範的発言を期待している。
橋下共同代表の発言には驚いたし、がっかりした。決断力と行動力があり、率直な発言をする姿は、いままでの政治家にはないタイプだと思っていたのだが・・・。政治家は、慰安婦問題を主題にした小説を描く小説家とは違う。政治家として不適切な発言だった。発言が物議をかもす場合は、発言が誤解され、誤解された部分が誇張され報道されて、本人の発言の趣旨とは異なるように受け止められる場合もあるだろう。しかし、政治家は清廉であってほしい。「必要悪」という言葉もおかしい。「必要であるといわれた時代があったかもしれない。しかし、悪しき慣習は撲滅しよう」という説明を、国民は政治家に期待しているのである。政治家は国民のお手本になる行動をしてほしいと、国民は思っている。
「軍隊には慰安婦はつきものなのだ」という説明は、過去の歴史問題に止まらない毒を含んでいる。いま、世界の平和と安定のために、軍事行動に従事している米軍をはじめとする軍隊の兵士の家族、平和協力部隊として外国で活動をした自衛隊の家族たちは、この言葉を聞いて、「うちのお父さんも、必要なものを利用したのかしら」と思うかもしれない。「お父さんは灼熱の地で平和のために働いている」と信じている本国の留守宅の年頃の娘さんが、「お父さんは不潔だ」と思うかもしれない。家庭不和の原因になるかもしれない。米国防省が直ちに発言内容を否定したという報道は、当然のことだろう。
 
 
伊東乾
作曲家・指揮者 ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム芸術監督
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
日本の国内法で違法とされなければ、国際道徳常識に通用しない内容を平気で円卓の話題に出せてしまう島国弁護士の地金・本音。
日本の国内法で違法とされていないものであれば、国際社会の道徳常識に照らして通用しないような代物であっても、平気で国境をまたぐ円卓の話題に出せてしまうという、島国弁護士の地金、本音が出たものと思う。仮に形式的ではあれ、証言に先立って聖書に手を置く宣誓が習慣となっている国、地域、組織あるいは社会に対して、日本の指導的な立場の人間として発言する器でないことが一つ明らかになったもの、ときわめて低く評価している。
 
 
にしゃんた
羽衣国際大学教授/落語家
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
橋下氏の口からこのような発言が出たことが不思議には思わない。むしろ、前回の衆議院ではまだ隠しいた本性が今回表に出たことが、国民にとって彼がどのような人間かを理解する上で結果的に良かった点もあろう。参議院選挙で国民がどのような思想の人間を国会に送り込むかの判断がし易くなる。

殺すか、殺されるか、生きるか、死ぬが戦争であろう。そこにはルールや秩序はなく、何が起きてもおかしくない。慰安所の設置や管理に軍全体か一部の軍人が関わったとしてもあり得る話だろう。文章はないというが、自分たちにとっての不利な文書を残す人がいるだろうか。そしてなんでもかんでも文章化するものだろうか。慰安所の設置が軍が管理しようと外部の施設を利用しようと男性支配下で女性が好き勝手にされるという点、結果は同じではないのか。また彼は「貧困から風俗業で働かざるを得ないという女性はほぼ皆無」とも言い切っているが、私は「広い(いろんな)意味での貧困以外の理由で働いている女性はほぼ皆無だ」と断言したい。

未来に向けては「命かける兵士」も「休息させるための女性」も必要ない世の中をいかに作るかを考えるのが大切であり、橋下氏や一部の自民党議員の発言内容の最大の問題点は、戦争好きが溢れ出ていて誘発している点である。

第二次世界大戦が終わってこれほど時間が経過しているにもかかわらず戦後処理がたまだ出来ていないこの国を考えると、日本は間違っても戦争を二度と起こしてはいけないことははっきりしている。

そしてもう一つ大切ことを言うと戦後処理の問題は「謝罪」と「許す」でしか解決しないこともはっきりしている点、村山談話を肯定する。「ごめんなさい」と「大丈夫。いいよ」と幼稚園児も喧嘩の後で仲直りをするときの常識になっている。幼稚園児に戦後処理のヒントを学ぼう。合せて51年のサンフランシスコー講和会議で「憎しみは憎しみによっていではなく愛によって消える」という賠償請求権の放棄と分断することなく現状の形での日本の独立を願ったスリランカ代表の言動にも日本と周辺国々が平和的な関係を築くヒントがあると考える。
 
 
南淵明宏
医療法人社団 冠心会 大崎病院 東京ハートセンター  心臓外科医
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
徹底的に議論して白黒はっきりさせよう!歴史認識!侵略or八紘一宇の救済?戦争責任!慰安婦の存在不存在!そしてフーゾクの是非!
誰も何も言わない。口をつぐんでいればそれでおりこうさん!でもそれでいいの?日本人として、この世に生まれてこの国に生きている人間として、そして政治家として。そんな想いでしっかりとわかりやすく発言したのだと思う。表現としては一部だけ取り上げて足を引っ張るにはもってこいの、メディアが大yろこびして安物の評論家に仕事がまわってくる言質であり、原発再稼働であっさり裏切ったチャラチャラ政治家、と言うイメージが一新された感があるように思う。
学級員の優等生女子の正論にしばらくはいじめられるだろうが、そもそも日本政府の歴史認識がなんであるのか、まず国民全体が確認し、あらためて役人どもは究極に卑怯であることを再々再々再々再再度確認してほしい。そして一から議論しよう!日本軍の関与はあったのかなかったのか?フーゾクはあってはならないのか、合法だからいいのか、あってはならないようなものだけど「それをいっちゃあおしまいよ!」だから黙っていよ!そんなの卑怯!とことん結論だしましょう!こうなったら皆さん一歩も引くな、徹底的に議論しましょう!
国内ので黙っているって出世コースなんでしょうが、一歩海外に出たら黙っているのはアホ!徹底的にやり込められぼこぼこにされてしまう。
 
 
松田哲
松田トラスト&インベストメント株式会社 代表取締役
Q2. 「1 - コメントする」の回答理由
従軍慰安婦という事実があったことを認め、謝罪するのならば、理解できるが、
「従軍慰安婦という制度が、当時において必要であった」
と発言することは、許されない。

例え、戦時下であっても、人権を無視した行為は許されるべきではない。
そういった意見は、建前論だ、と反論する人もいるだろう。
しかし、いかなる特殊な状況下であろうとも、人権は守られるべきであり、
それが正論だ、と考えます。

実際の過去の他国の事例に、同様のシステム(制度)があっても、無くても、
従軍慰安婦という制度そのものが、許されるべきものではない。

このところ、参院選を前にして、橋下氏の注目度が下がっていた、と考えます。

それで、意図的に、センセーショナルな内容をコメントすることで、
橋下氏自身が話題となることを目的としていたのではないか?

個人的には、そのように、疑っています。
 
 
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