第9回 2005年12月6日(火)放送 あらすじ

#9 今を生きる

 亜也(沢尻エリカ)は、養護学校で寄宿生活を送ることになった。そんな亜也の大きな助けになるのが電動車椅子だった。歩ける場所は自分の足で歩く、と決めている亜也だったが、ひとりで自由に動くことが出来るのは彼女にとって大きな喜びだった。父親の瑞生(陣内孝則)は、亜也を寄宿生活させることに対して、寂しさを隠せなかった。潮香(薬師丸ひろ子)は、亜也が自分で決めたことなのだから笑って送り出してあげよう、とそんな瑞生を励ました。
 あくる日、池内家で、小学校に入学する理加(三好杏依)の入学祝いパーティーが行われた。その席に遥斗(錦戸亮)を連れてくる瑞生。亜也と遥斗が会うのは、東高の終業式以来だった。そのパーティーの席で、潮香は亜也にも入学祝として携帯電話を贈った。
 養護学校初日、亜也は、不安で押しつぶされそうだったが、努めてそれを表に出さないようにしていた。亜也と潮香を出迎えたのは、担任のまどか(浜丘麻矢)だ。まどかは、亜也の車椅子を押そうとした潮香を制し、「自分のことは出来る限り自分でやるのがこの学校のルール」と亜也に告げると、校内を案内し、ボランティアでこの学校を手伝っている高野(東根作寿英)らを紹介する。亜也が生活する部屋はふたり部屋で、ルームメイトは同じ病気と闘うひとつ年上の少女・明日美(大西麻恵)だった。
 亜也は、養護学校で生活する明日美たちの意外な明るさに戸惑っていた。そんな折、亜也の携帯電話に、遥斗から電話がかかってくる。遥斗は、かつてのクラスメイトの近況を亜也に報告した。
 それから2カ月後、潮香は、常南大学医学部付属病院を訪れ、亜也の担当医・水野(藤木直人)に会う。そこで水野は、亜也の検査結果があまり良くないことを潮香に告げる。このまま病状が進むと、固形物の食事が難しくなるだけでなく、発声なども困難になっていくことが予測されるというのだ。また、四肢の機能低下によって転倒が大きなケガにつながったり、ちょっとした風邪が合併症を引き起こしたりする可能性もあった。
 同じころ、亜也は、懸命に歩く訓練を続けていた。が、それを見たまどかは、生活のペース配分を考えるべきだとアドバイスする。どこまでは自分でやって、どの程度の補助をしてもらうか、折り合いをつけることが大事なのだという。実は亜也は、電動車椅子を使っていたら、自分の足で歩けなくなってしまうのではないか、という恐怖感を抱いていたのだ。
 数カ月後、遥斗は、耕平(水谷百輔)、慶太(橋爪遼)とともに文化祭の準備のために図書館を訪れる。そこで遥斗は、熱心に受験勉強をしている亜湖(成海璃子)に出会った。亜湖から「最近亜也が元気がない」と聞いた遥斗は、彼女の携帯電話に電話し「水族館に行こう」と誘う。

キャスト

池内亜也 … 沢尻エリカ

池内潮香 … 薬師丸ひろ子

麻生遥斗 … 錦戸 亮
池内亜湖 … 成海璃子

池内弘樹 … 真田佑馬
池内理加 … 三好杏依

恩田耕平 … 水谷百輔
中原慶太 … 橋爪 遼

麻生芳文 … 勝野 洋

藤原まどか … 浜丘麻矢
高野喜一 … 東根作寿英
及川明日美 … 大西麻恵
      *
水野 宏 … 藤木直人(特別出演)
池内瑞生 … 陣内孝則

スタッフ

■原作
 「1リットルの涙」木藤亜也 著(幻冬舎文庫)

■脚本
 大島里美

■演出
 村上正典(共同テレビ)

■企画
 関谷正征(フジテレビ)
 中村百合子(フジテレビ)

■プロデュース
 貸川聡子(共同テレビ)
 江森浩子(共同テレビ)

■アソシエイトプロデュース
 小椋久雄(共同テレビ)

■音楽
 上田 益(レガートミュージック)

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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