1リットルの涙
#11 遠くへ、涙の尽きた場所に
20歳になった亜也(沢尻エリカ)は、常南大学付属病院で入院生活を送りながら、日記を書き続けていた。その傍ら、亜也は、養護学校時代に世話になったボランティアの喜一(東根作寿英)に依頼されて始めた「ふれあいの会」の会報にも寄稿を続けていた。
一方、遥斗(錦戸亮)は、医学生として勉強の日々を送っていた。亜也から別れの手紙をもらってすでに1年ほどが過ぎていた。遥斗の部屋の棚には「ふれあいの会」の会報が積まれていた。
ある日、亜也の元に、潮香(薬師丸ひろ子)や瑞生(陣内孝則)、亜湖(成海璃子)たち妹弟がやってくる。亜湖が描いた絵が展覧会で入選し、明和台東高校に飾られていることを知った亜也は、ふいに東高に行きたい、と言い出す。家族と一緒に、久しぶりに東高校を訪れた亜也は、バスケットボール部員の姿や、合唱の練習を聞きながら、15歳の自分が確かにこの場所にいたことを思い出していた。
発病してから5年が経過し、運動機能が著しく低下していた亜也は、ある日、とうとう自分の力で立ち上がることができなくなってしまう。診察をした水野(藤木直人)は、亜也が突然危険な状態に陥る可能性があることを潮香と瑞生に告げ、何かあったときすぐに家族に連絡を取れるようにしておいてほしい、と頼む。
水野の部屋を出た潮香は、芳文(勝野洋)に出会った。芳文は、亜也のために何もしてやれない自分が情けないと苦しむ潮香に、長男を失ったときのことを話し、亜也との時間を大切にしてほしい、と言葉をかける。
同じころ、瑞生は、遥斗に会っていた。遥斗の気持ちを察した瑞生は、彼に感謝の気持ちを伝えると、「お前は自分の人生をちゃんと生きろ」と告げる。
そんなある日、亜也は、食事を詰まらせて呼吸困難に陥る。水野たちの処置のおかげで幸い命に別状はなかったが、亜也の受けたショックは大きい様子だった。
別の日、水野は、亜也宛に届いた一通のハガキを遥斗に託す。その手紙は、亜也と同じ病気に苦しむひとりの女の子から送られてきたものだった。遥斗は、それを持って亜也の病室を訪ねる決心をして…。
一方、遥斗(錦戸亮)は、医学生として勉強の日々を送っていた。亜也から別れの手紙をもらってすでに1年ほどが過ぎていた。遥斗の部屋の棚には「ふれあいの会」の会報が積まれていた。
ある日、亜也の元に、潮香(薬師丸ひろ子)や瑞生(陣内孝則)、亜湖(成海璃子)たち妹弟がやってくる。亜湖が描いた絵が展覧会で入選し、明和台東高校に飾られていることを知った亜也は、ふいに東高に行きたい、と言い出す。家族と一緒に、久しぶりに東高校を訪れた亜也は、バスケットボール部員の姿や、合唱の練習を聞きながら、15歳の自分が確かにこの場所にいたことを思い出していた。
発病してから5年が経過し、運動機能が著しく低下していた亜也は、ある日、とうとう自分の力で立ち上がることができなくなってしまう。診察をした水野(藤木直人)は、亜也が突然危険な状態に陥る可能性があることを潮香と瑞生に告げ、何かあったときすぐに家族に連絡を取れるようにしておいてほしい、と頼む。
水野の部屋を出た潮香は、芳文(勝野洋)に出会った。芳文は、亜也のために何もしてやれない自分が情けないと苦しむ潮香に、長男を失ったときのことを話し、亜也との時間を大切にしてほしい、と言葉をかける。
同じころ、瑞生は、遥斗に会っていた。遥斗の気持ちを察した瑞生は、彼に感謝の気持ちを伝えると、「お前は自分の人生をちゃんと生きろ」と告げる。
そんなある日、亜也は、食事を詰まらせて呼吸困難に陥る。水野たちの処置のおかげで幸い命に別状はなかったが、亜也の受けたショックは大きい様子だった。
別の日、水野は、亜也宛に届いた一通のハガキを遥斗に託す。その手紙は、亜也と同じ病気に苦しむひとりの女の子から送られてきたものだった。遥斗は、それを持って亜也の病室を訪ねる決心をして…。