第4回 2004年10月28日(木)放送 あらすじ

#4 母上の死

 竹千代が三代将軍家光(西島秀俊)となり、正室に公家最高の五摂家の一つ、鷹司家から孝子(木村多江)を招いた。さらにおふく(松下由樹)は、大奥初の総取締に任じられ、大奥諸法度を定めた。おふくの権勢は絶頂を迎えたのであった。逆に、先代将軍秀忠(渡辺いっけい)の正室・お江与(高島礼子)は、おふくに対し恨みが募るばかりである。家光の弟・忠長(浜田学)を前に怒り狂う日々であった。忠長に仕える正利(杉崎政宏)は、二人に家光が男色との噂があるので心配いらないと伝える。それはお江与を喜ばせるものであった。実際、家光は宴に明け暮れ、正勝(榊英雄)に促されても孝子の待つ寝間に戻ることはなかった。
 そんなある日、お江与の耳に秀忠がおしず(雛形あきこ)という女中に子供を産ませたという話が聞こえてきた。秀忠が側室も取らずに自分だけを愛したと信じていたお江与にとっては衝撃であった。すぐさま秀忠を問い詰める。秀忠は、お江与の剣幕につい裏で糸を引いたのがおふくであると、名前を出してしまう。
 ある日、お江与は奥女中らが居並ぶ茶会の席で、おふくにおしずの話を切り出し、責め始める。しかし動じないおふくにお江与はさらに憎しみを込め、家光は男色にて世継ぎができないと言い放つ。さすがのおふくも言葉を失う。おふくは堪りかねて、家光に男狂いについて問いただすが、家光は「寝間のことまで口を出すな」と聞く耳を持たない。
 そんなある夜、家光は正勝らの制止を振り切り、お忍びで城外の祭りに繰り出す。何か満たされておらず、寂しさを紛らわすために、踊りの輪に入って行った家光に、怪しい人影が近づき襲いかかる。間一髪、正勝が助けに入り事なきを得るが、正勝が家光に襲いかかった男を追い詰めると、なんと弟の正利であった。
 正勝は、家光に自分と弟・正利を処分するように迫るが、家光は背後に忠長、さらには母・お江与がいるかもしれないと、騒ぎ立てずに放っておくことにする。しかし、おふくはお江与に正利を渡すよう二の丸の部屋に出向く。しかしお江与は激昂して、おふくの申し出をきっぱり断るのだった。
 そんな折、家光は秀忠、忠長とお上に挨拶するため京に出かけることになった。お江与は忠長の身を案じ京都行きに反対する。しかし忠長はめったにないチャンスとお江与に安心をと説き、出かける。だがお江与は辛抱たまらなく、寝食を忘れて祈り続ける。無理がたたり体を壊してしまったお江与は病に臥せてしまう。重病との知らせが京で行事をこなす三人にも届いた。即刻江戸城に帰るという忠長、秀忠とともに公務を続けるという家光が対立。
 おふくはお江与が重病と知り、見舞いに訪れるが…。

キャスト

おふく(春日局) … 松下由樹
お江与 … 高島礼子
徳川家光 … 西島秀俊
孝子 … 木村多江
竹千代 … 須賀健太
国松 … 長島弘宜
    *
徳川秀忠 … 渡辺いっけい
朝比奈 … 梶 芽衣子

お玉 … 星野真里(ナレーション)

スタッフ

■脚本
 浅野妙子
■企画
 保原賢一郎
■プロデュース
 林 徹
 樋口 徹
 手塚 治
 若松 豪
■演出
 武内英樹
■音楽
 石田勝範
■主題歌
 サザンオールスターズ
■制作
 フジテレビ
 東映

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