第7回 2004年8月19日(木)放送 あらすじ

#7 南部アメリカ編(1)

 ジョニーの「母」である相馬晴美(りりィ)が自殺したことで、捜査本部は、晴美犯人説で捜査の一本化を図ろうとの方針に傾いていた。だが、疑問が山積みの推論に現場の反感は大きく、険悪なムードが漂う。そこへ横渡(大杉 漣)が、晴美とジョニーの関係を調べたDNA鑑定結果を持って飛び込んで来た。なんと二人は血縁関係がないとのことだった。晴美は、なぜジョニーの母として届けを出したのか。ジョニーの本当の母親は誰か。ジョニーは本当に晴美に会いに来日したのか。謎はさらに広がる一方である。係長の那須(緒形 拳)は、上司から捜査方針の一本化を指示されるが、この段階での一本化は無理と、1週間の猶予を求める。それを聞いた棟居(竹野内 豊)は、謎を解くため、アメリカ行きを懇願する。上が反対する中、那須の後押しもあり、棟居は1週間の休暇をもらい、アメリカに向かった。
 晴美の自殺は、郡 陽平(鹿内 孝)の耳にも届いていた。陽平は、恭子(松坂慶子)に、昔、横須賀のキャバレーで働いていたことの皮肉を言う。それを陰で聞いていた娘のさやか(堀北真希)はそんな母親の過去を知り、ショックを受ける。
 そのころ、小山田(國村 隼)と新見(風間杜夫)は、卒園記念でテディベアを配る幼稚園の86年卒園名簿を入手し、一人一人、持ち主を探していた。
 一方の翔平(高岡蒼佑)は、文枝(横山めぐみ)の記憶にうなされ、尋常な精神状態ではなくなっていた。路子(松下奈緒)と自首するか、逃亡するか、選択をすべき時がきていた。
 アメリカに渡った桐子(夏川結衣)は、「フリージャーナリスト」の名刺で、郡の会社の不正を暴く取材に入っていた。しかし、日本で情報を聞いた南原から紹介された伊藤という人間は、まったく相手にしてくれない。
 メンフィスのジェファーソン市警ではケン・シュフタン刑事(ボー・スヴェンソン)が棟居を待ち受けていた。しかし、ケンは、娘の結婚式を控えた上、大嫌いな日本人を相手にすることなど不本意で仕方がない。二人は、ジョニーが米国を去る直前、車を売ったマリオ(コリン・ローレンス)のところへ行く。そこへサラ(シレーヌ・ハース)が現れ、ジョニーの死を知り、泣き崩れた。
 その頃、日本の捜査本部では、自殺した晴美が、最近、郡 恭子の選挙運動を手伝っていたことを知る。

キャスト

棟居弘一良 … 竹野内 豊
本宮桐子 … 夏川結衣
横渡 篤 … 大杉 漣
佐伯友也 … 田辺誠一
郡 翔平 … 高岡蒼佑
小山田文枝 … 横山めぐみ
ジョニ-・ヘイワード … 池内博之
朝枝路子 … 松下奈緒
相馬晴美 … りりィ
郡 陽平 … 鹿内 孝
郡 さやか … 堀北真希
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那須英三郎 … 緒形 拳
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ケン・シュフタン … ボー・スヴェンソン
新見 隆 … 風間杜夫
小山田武夫 … 國村 隼
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郡 恭子 … 松坂慶子

スタッフ

■原作
 森村誠一「人間の証明」(角川文庫1976)
■脚本
 前川洋一
■プロデューサー
 鈴木吉弘
■演出
 成田 岳
■音楽
 岩代太郎
■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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