第10回 2004年9月9日(木)放送 あらすじ

#10 人間たちの明日

 任意同行を求められた郡恭子(松坂慶子)と、棟居(竹野内豊)、横渡(大杉漣)との直接対決が始まった。
 そのころ、郡家の別荘にしのびこんでいた、新見(風間杜夫)と小山田(國村隼)の背後に翔平(高岡蒼佑)が迫っていた。しかし、新見が翔平に気付き、翔平はその場を逃げ出した。
 棟居は、恭子に、ジョニーのこと、ウィルシャーのこと、そしてタエについて、質問した。しかし、そのどの質問に対しても、恭子は、平然と受け答えする。名誉毀損で訴えるという恭子に棟居は、30年前の横須賀のクリスマスの話をしはじめた。父の死と恭子の関係…それは、棟居の過去との決着をも意味していた。
 一方、陽平(鹿内孝)と佐伯(田辺誠一)は、取り調べを止めさせようと警視庁上層部に圧力をかけていた。また、さやか(堀北真希)は母・恭子のことが気になり、桐子(夏川結衣)に一緒にいて欲しいと懇願。震えながら取り調べの行方を見守っていた。
 警察庁から連絡を受けた富永管理官(山崎樹範)と河西捜査一課長(津嘉山正種)が捜査本部に現れ、那須(緒形拳)が問い詰められる。だが、那須は、自分の首をかけてでも、棟居の取り調べを続行させようとしていた。
 必死で逃げようとする翔平を、新見が追った。しかし、山道で二人はもみ合い、格闘し、そのままがけ下に転落してしまう。小山田は二人を助けようとするが、車椅子では思うようにいかない。
 何を言おうとまったく動じない恭子に棟居は、実は、さやかが、晴美と恭子が知り合いだったことを教えてくれたと告げる。そして、彼女が、母を助けてほしいと言っていたことも。棟居は、恭子にとって、家族とは、子どもとは、問いかけた。しかし、依然として、恭子の表情は変わらない。

キャスト

棟居弘一良 … 竹野内 豊
本宮桐子 … 夏川結衣
横渡 篤 … 大杉 漣
佐伯友也 … 田辺誠一
郡 翔平 … 高岡蒼佑
小山田文枝 … 横山めぐみ
ジョニーヘイワード … 池内博之
朝枝路子 … 松下奈緒
郡 陽平 … 鹿内 孝
郡 さやか … 堀北真希
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那須英三郎 … 緒形 拳
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ケン・シュフタン … ボー・スヴェンソン
新見 隆 … 風間杜夫
小山田武夫 … 國村 隼
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郡 恭子 … 松坂慶子

スタッフ

■原作
 森村誠一「人間の証明」(角川文庫1976)
■脚本
 前川洋一
■プロデューサー
 鈴木吉弘
■演出
 久保田哲史
■音楽
 岩代太郎
■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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