第5回 2004年8月5日(木)放送 あらすじ

#5 母の秘密を知る女

 中山タエを訪ねて霧積を訪れた外国人の親子連れは、ジョニーとその両親だと踏んだ棟居(竹野内豊)と横渡(大杉漣)は、タエが霧積の前に住んでいたという横須賀へ向かった。「横須賀」という地名は、棟居の幼少の頃の記憶を揺さぶり無意識に苦しめた。頭痛と悪寒が棟居を襲う。そして、同じ頃、横須賀の、市民ホールの近辺では、郡恭子(松坂慶子)と一行が、選挙戦の講演会を行っていた。その中で、佐伯(田辺誠一)と棟居は目が合い、会釈する。棟居の視線は恭子とも重なった。
 棟居と横渡は、ある寂れた路地の飲み屋で、タエについて聞き込みを始めた。そしてタエのことを知る大室よしの(いしだあゆみ)という、今も現役の娼婦の名前を聞き出した。店主に聞いた店に入ると、そこには異様な衣裳を身にまとった老女よしのが座っていた。店を出た棟居は、父がなぶり殺しにされた場所がまさにそこだったことに気がつき、意識を失い、昏倒するのだった。
 小山田(國村隼)と新見(風間杜夫)は、文枝(横山めぐみ)の捜索を依頼するために、港中央署に来ていた。そこは、ジョニー殺しの捜査本部のある場所。しかし、対応に出た山路(佐藤二朗)は相手にしてくれない。
 そのころ、郡翔平(高岡蒼佑)は朝枝路子(松下奈緒)の横でうなされて目を覚ました。なくなってしまった熊のぬいぐるみのことが気になってしょうがない様子。そして、ぬいぐるみは自分の分身だと言い、幼い頃の母親との辛い思い出を路子に語った。
 一方、桐子(夏川結衣)は恭子について独自の取材を始めていた。恭子の小学生時代のアルバムを級友に見せて、当時の話を聞こうとしていた。しかし、級友は、恭子は暗い子で印象はあまりなかったと言う。
 恭子は、脅迫を続ける相馬晴美(りりィ)のアパートを訪ねていた。そして、晴美にお金を渡すのだが、その恭子の後をつける男の影があったことに、恭子は気がついてはいなかった。
 翔平と路子は、小山田の家から熊のぬいぐるみを取り戻そうと画策していた。そして、福祉事務所からホームヘルパーの無料サービスだ、と言って小山田の家に入り込もうとするが…。

キャスト

棟居弘一良 … 竹野内 豊
本宮桐子 … 夏川結衣
横渡 篤 … 大杉 漣
佐伯友也 … 田辺誠一
郡 翔平 … 高岡蒼佑
朝枝路子 … 松下奈緒
相馬晴美 … りりィ
郡 陽平 … 鹿内 孝
郡 さやか … 堀北真希
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那須英三郎 … 緒形 拳
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大室よしの … いしだあゆみ
新見 隆 … 風間杜夫
小山田武夫 … 國村 隼
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郡 恭子 … 松坂慶子

スタッフ

■原作
  森村誠一「人間の証明」(角川文庫1976)
■脚本
  前川洋一
■プロデューサー
  鈴木吉弘
■演出
  河毛俊作
■音楽
  岩代太郎
■制作
  フジテレビドラマ制作センター

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