第3回 2004年7月22日(木)放送 あらすじ

#3 母さんに捧げる詩

 ジョニー・ヘイワード(池内博之)殺害容疑で犯人確保の報が入った。棟居弘一良(竹野内 豊)や横渡篤(大杉漣)たちは晴海署に向かう。捕まったのは、新橋を根城にするホームレスの吉岡実(泉谷しげる)で、ジョニーの血の付いたウエストポーチやパスポート、現金18万円を所持していた。本人は台場の陸橋下で拾った、と供述しており、殺しは否認。山路主任(佐藤二朗)は“本星”と決め付けるが、棟居は現金の少なさから、吉岡が何かを隠していると想像した。
 一方、新見隆(風間杜夫)は、会社に押し掛けて来た小山田武夫(國村隼)の対応に苦慮。しかし、小山田が文枝(横山めぐみ)の行方を捜していると知って新見は逆に驚いた。文枝は、もしかしたら事件に巻き込まれたのでは?と言う新見に、今度は小山田が驚く。
 そのころ、郡翔平(高岡蒼佑)、朝枝路子(松下奈緒)に監禁されていた文枝は、二人に気丈に立ち向かっていた。そして翔平は、大切にしていた熊のぬいぐるみをなくしたことに気付き、動揺していた。
 翔平の母・恭子(松坂慶子)は、晴美(りりィ)に呼び出され、金の援助を要求されていた。晴美は、明らかに恭子の弱みを握っており、恭子は動揺を隠せない。
 捜査員たちは、吉岡のテントを捜索。棟居はそこで、吉岡が拾って使っていたパスネットのカードを見つける。吉岡は台場や渋谷、六本木などに繁く足を運んでいた。
 恭子の知事選キャンペーンが佳境に入る。佐伯友也(田辺誠一)は、対立候補の家庭スキャンダルをリークし、逆に恭子サイドでは睦まじい家庭を演出しようと画策。恭子は家をあけることの多い翔平のこともあり、あまり気乗りはしない。佐伯の企みに組み込まれているとは知らず、本宮桐子(夏川結衣)は、恭子への取材についてジャーナリスティックな持論を編集長に披瀝するが、編集長はうんざり顔。
 小山田と新見は、新見が最後に文枝を車から降ろした場所に到着。二人で文枝の足跡を追うことにしたのだ。だが、妻を寝取られたと思う小山田の心境は混乱を極めている。手を貸して貰うことに我慢出来なくなり、ついに新見を追い返してしまう。小山田はそこで文枝のイヤリングを見つけた。そして小山田は、港中央署に文枝の捜索願を出す。

キャスト

棟居弘一良 … 竹野内 豊
本宮桐子 … 夏川結衣
横渡 篤 … 大杉 漣
佐伯友也 … 田辺誠一
翔平 … 高岡蒼佑
小山田文枝 … 横山めぐみ
ジョニー・ヘイワード … 池内博之
路子 … 松下奈緒
相馬晴美 … りりィ
郡 陽平 … 鹿内 孝
郡 さやか … 堀北真希
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那須英三郎 … 緒形 拳
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吉岡 実 … 泉谷しげる
新見 隆 … 風間杜夫
小山田武夫 … 國村 隼
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郡 恭子 … 松坂慶子

スタッフ

■原作
  森村誠一「人間の証明」(角川文庫1976)
■脚本
  前川洋一
■プロデューサー
  鈴木吉弘
■演出
  成田 岳
■音楽
  岩代太郎
■制作
  フジテレビドラマ制作センター

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