第1回 2005年1月11日(火)放送 あらすじ

捨てられた宝

 山村の、とある分校。教室からは九九を唱える声が聞こえて来る。教室には先生一人と生徒が一人。先生の名前は照崎アイ子(国仲涼子)、生徒の名前は矢吹龍平(深澤嵐)。分校唯一の先生と生徒である。龍平はまだ九九を最後まできちんと言えたことが無い。でもアイ子は焦らない。いつも龍平に言い聞かせる。「取り組んだことは最後までしっかりやり遂げましょう」。
 学校から龍平の家までは抜け道を使って25分。その途中にハタ爺の家がある。何も無い村に住んでいる龍平には、不法投棄場所になっている売出し中のこの家が宝探しの場所になっていた。龍平の家は、父・矢吹昭平(陣内孝則)が小さな食堂を営んでいる。店はさびれていて、いつも客はいない。昭平がいつものように頬杖ついて客待ちをしていると、本校の教師をしている幼なじみの田所肇(筧利夫)が入ってきた。「決まったぞ、山村留学」。毎年山村留学生を受け入れている分校が台風の被害に遭い、森の水小学校分校が受け入れ先になったというのだ。何も知らされていなかったことに不満を漏らすアイ子。ハタ爺の家が山村留学生の宿泊センターになることにショックを受ける龍平。アイ子は、校長の佐上欣也(大杉漣)に龍平の気持ちを思いやって欲しいと話す。そこで初めて、森の水小学校分校が廃校になろうとしていることを告げられる。校長が分校を無くさないために山村留学を決めたと知ったアイ子ではあったが、龍平の気持ちを考えると納得がいかない。そんなアイ子に佐上校長は言う。「よそからいらっしゃったあなたに、私の気持ちが分かるわけありません。」その会話を偶然聞いてしまった、校長の息子・佐上柾(瑛太)から校長の分校にかける思いを聞くことになる。
 山村留学に来た子供たちを迎えて歓迎会が催された。その席で事件が起った。初日は親同伴で村に宿泊することになっていたのだが、4年生の立川新(熊谷知博)の父親がいなくなってしまった。連絡先を記したメモはデタラメで、全く連絡がつかない。村唯一の医者で校医でもある高木ナツ(風吹ジュン)が言った。「子供を置き去りにする為に来たってことよ!」。

キャスト

照崎アイ子(24) … 国仲涼子
矢吹昭平(40) … 陣内孝則
佐上 柾(24) … 瑛太
旗 ゆかり(24) … 白石美帆
       ●
田所 肇(40) … 筧 利夫
       ●
中村美紀恵(24) … 滝沢沙織
       /
佐上欣也(57) … 大杉 漣
高木ナツ(51) … 風吹ジュン

スタッフ

■脚本
  水橋文美江
■プロデューサー
  重松圭一(関西テレビ)
  稲田秀樹(共同テレビ)
■演出
  河野圭太(共同テレビ)
■音楽
  服部隆之
■制作
  関西テレビ
  共同テレビ

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