第4回 2003年4月29日(火)放送 あらすじ

#4 美人銀行OL華麗な恋のワナ

 三課では仮名口座の調査に乗り出すことになった。
脱税者の多くは他人名義の口座を入手して、そこに裏金をプールしている。いわば脱税の温床だ。「今すぐ調査に入れ!統括命令だ!」。蔵持(東 幹久)に命じられて、メンバーは膨大なリストの口座をしらみつぶしに調べていくことになった。
 しかし、加音子(江角マキコ)と財津(香川照之)が当たったリストの名義人は氏名も住所も架空のケースばかり。口座を作った本人を見つけなければどうにもならない。富永(三宅健)は架空口座売買のサイトを見つけた。中には名義人の実在する休眠口座も売られていた。
 一方、高畑(永井 大)と両子(猫背 椿)はシャイン銀行へ向かった。窓口サービス課の金森知草(辺見えみり)が、高畑らの調査に応じた。
銀行を出た高畑が両子と別れて、しばらくすると知草が追いかけてきた。高畑に渡した資料に誤って自分の資料も入れてしまったという。「お詫びの代わりに、ご飯でも」。高畑は思いもかけない誘いに内心小躍りし、知草との食事を楽しんだ。
 休眠口座の調査のため、加音子らは銀行口座を売った牟礼豊介(車だん吉)という男をたずねた。牟礼は生活苦から見知らぬ相手に自分の銀行口座を売ったことを認めたが、それ以上のことを聞き出すことはできなかった。
 高畑が知草と関わりをもっていることを知った加音子は気がかりだった。国税局員が金融関係者と付き合うのは好ましくないからだ。そんな加音子の心配をよそに、またも高畑は知草からの誘いに出かけていった。高畑は仕事の秘密をもらしたという意識はない、だから知草の微妙な反応も見過ごしていた。
 休眠口座の調査は空振りに終わった。なぜなら、口座の名義人たちがそろいもそろって突然姿を消していたからだ。口座を売買している人物が国税の動きを察したとしか思えない。「まさか」。同僚たちに追及された高畑は、知草にもらしたことを話した。「彼女が架空口座の売買になんか関わっているわけありません、ただの偶然です!」。しかし行方をくらました名義人たちの口座はすべてシャイン銀行の知草の勤める支店。彼女なら顧客データを入手することは可能だろう。「確かめてみるしかないわね」。
 ついに、三課のメンバーは知草が口座の売買をしているという確証をつかんだ。今回のミッションの最終目的は、知草が持つ口座売買の顧客リストを手に入れること。そうすれば脱税者を一網打尽にできるというわけだ。蔵持(東 幹久)はミッションから高畑を外そうとしたが、加音子は反対した。「彼は、このミッションに必要不可欠なメンバーです。私たちにできるのは、ただ、事実を明らかにすることだけ」。加音子の言葉に、自分が何をすべきか理解した高畑は、ミッションに加わることになった—。

キャスト

円谷 加音子(35)・・・江角 マキコ
財津 一臣 (37)・・・香川 照之
富永 満  (24)・・・三宅 健
宝生 千寿 (22)・・・池田 真紀
高畑 力  (26)・・・永井 大
安田 靖緒 (33)・・・佐藤 二朗
河瀬 両子 (34)・・・猫背 椿
蔵持 不二夫(33)・・・東 幹久
         ●
国領 主税 (58)・・・渡 哲也

(第4話ゲスト)
金森 知草(26) ・・・辺見 えみり

スタッフ

■脚 本
 戸田山雅司
■音 楽
 住友紀人
■演 出
 三宅喜重(関西テレビ)
■プロデューサー
 安藤和久(関西テレビ)
 指田貴行(アズバーズ)
 神山明子(アズバーズ)
 塚田哲也(アズバーズ)
■制 作
 関西テレビ放送
 アズバーズ

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