偽りの花園
悪魔の計略
羽生を自分のものにした美琶子が、思いがけない提案をする。自分は愛人でいいから、美禰子と結婚してほしいと。美琶子は羽生とともに矢作家へ帰り、美禰子と羽生との結婚をまとめる。結婚準備が着着と進むなか、美琶子と羽生との密会は続いていた。そんなある日、美禰子は羽生の制服の背中のルージュに気づき、硬直する。美琶子があわてて取り繕うが、美禰子は不自然なものを感じる。結婚式の日取りが決まる。幸せそうな美禰子を欺いていることに、羽生の罪悪感は深まる。そんな羽生に、二人の愛を貫くために一緒に死のう、と美琶子が持ちかける。