偽りの花園
悪意のシナリオ
行儀見習いのため、美禰子は新橋にある丹の家へ行く。羽生とも会う機会が増え、東京での新婚生活の夢を語り合う。その頃、羽生の父・豊正のもとに、匿名の手紙が届く。羽生が美禰子と交際していることを告げ口し、美禰子の出生について調べるよう忠告してあった。豊正は桑太郎の病室にいた美琶子をつかまえ、美禰子について質問する。美琶子は平然として、美禰子が素性のわからない捨て子だったことを暴露する。丹の店に、突然、熙道伯爵がやって来る。熙道は丹の芸者時代の後ろ盾で、美琶子の父親だった。羽生は豊正に呼びつけられ、勝手な結婚は許さないと叱られる。