偽りの花園
私の罪滅ぼし
五年前に自分の犯した罪を、美禰子は丹に告白する。あまりの衝撃に、丹は放心したまま気持ちの整理がつかない。それからまもなく、やくざ風の男が、新橋の店に怒鳴り込んでくる。露子が娼婦に暴行を働いた、と因縁をつけ、法外な治療費を請求してくる。美禰子が断ると、男は強引に露子を連れていく。その夜、権蔵がやくざから露子を取り戻してくる。不貞腐れたような態度をとっていた露子も、皆に温かく迎え入れられ、胸が一杯になる。ある日、とき子が新橋の店へやってくる。女優生命を賭けて、ある芝居を演じるから、皆に観にきてほしいという。