偽りの花園
似ている面影
顕彦は美禰子に、二人で贖罪に生きようと語りかける。とき子はついに舞台に立つことができず、顕彦は代役を立てて旅公演へ出かける。新橋の店は直雄の協力で、日増しに繁盛してきた。直雄は美禰子に好意を持ち、結婚を望むが、美禰子は相手にしない。そんな折、美禰子は顕彦に呼び出されて、顕彦の部屋へ行く。すると、怪我をした若い女が寝かされていた。立川の劇場の楽屋に、助けを求めて飛び込んできたという。美禰子はその女を見捨てられずに家に引き取り、看病する。