偽りの花園
第2の悲劇
隼一が憲兵に撃たれて死亡する。悲嘆にくれる美琶子に、さらに追い討ちをかけるように、赤ん坊が死んで生まれる。顕彦の子どもが欲しい、と美琶子は憑かれたように顕彦に訴える。十一月、戦況は悪化し、東京にもB29が来襲するようになる。美琶子のところへ遊びにいく栄子の息子・進一が、ひかるを誘いにくる。ひかるは美琶子を警戒していたが、大好きな進一と一緒に出かけていく。が、美琶子に無理矢理ダンスをさせられた進一が怒って帰ってしまう。まもなく、B29の爆撃が始まる。ひかるを心配した美禰子が美琶子のもとへ駆けつけると、ひかるは一人で帰ったという。