偽りの花園
伯爵家の異端児
熙道は左翼活動をしている顕彦を殴りつけ、すぐに足を洗うよう命令する。母の茜も泣きながら顕彦を説得するが、顕彦は頑なに自分の意志を曲げない。そんな顕彦を、自分に似たところが何一つない、と冷ややかな目でながめる熙道。顕彦の出生について、熙道はある疑問を持っていた。顕彦の抵抗もむなしく、石母田は屋敷から追い出される。その夜、権蔵によって石母田が逮捕される。激しく抵抗した顕彦の手にも手錠がかけられる。留置場に入れられた顕彦は熙道の力添えで、数日後、釈放される。その頃、美禰子は無理矢理見合いを…。