第1回 2006年7月11日(火)放送 あらすじ

恋と受験とチアダンス!!

 相川要(榮倉奈々)は、東京近郊の地方都市・さつき市にある『市立さつき高校』の2年生。負けず嫌いで思い込みが激しいタイプの要は、根拠のない自信ですぐに突っ走ってしまうようなところもある女の子だ。
 地元の商店街で居酒屋『リバー』を営む要の母・ふさ江(戸田恵子)は、要が小学校6年生のころに夫と離婚して以来、女手ひとつで要と小学校5年生になる長男・慶一(小関裕太)を育ててきた。それゆえ、要にはきちんと大学を出て自立した女性になって欲しいと願っていたが、その期待とは裏腹に、要の成績は芳しくなかった。
 大学受験や自分の将来に対してもいまひとつリアルに感じられないでいた要が、目下熱中しているのは、バスケット部のエースでもある憧れの先輩・神宮寺(木村了)の追っかけ。千年続く皐月神社のひとり娘で、同じさつき高校に通う親友の末吉双葉(加藤ローサ)とともに神宮寺の私設ファンクラブを作った要は、迷惑も顧みず、彼の元に押しかけては勝手に盛り上がっていた。
 一方、そんな要に恋をしているのが、野球部の万年補欠で、日本生まれ・日本育ちの日系ブラジル4世、鈴木カルロス三郎太(増田貴久)だ。三郎太は、毎回、要と追試を共にしているうちに彼女に恋してしまい、一学期に一度、必ず愛の告白をしていた。が、女心のわからない三郎太は、いつもデリカシーのない発言ばかりして、その度に要の怒りを買っていた。
 要のクラスの担任は、数学教師の石橋渡(国分太一)だった。生徒たちから『うらなり』というあだ名で呼ばれている渡は、いわゆる鉄道オタクで、オタク仲間の日本史教師・足立原一郎(入江雅人)、技術科教師・岩壁宗吉(石井愃一)と教員室で鉄道模型を走らせて遊んでいるような男だった。渡は独身だったが、実はかつて、日本舞踊の名取である高宮深雪(菅野美穂)という女性と婚約をしていた。
 3学期も半ばのある日、神宮寺の高校生活最後の試合を特別な趣向で応援しようと決意した要たちは、NBAを真似てチアガールをやろうと思いつき、図書委員長の渡辺かしこ(木南晴夏)に無理矢理協力してもらってメンバー募集のチラシを作った。しかし、参加を希望したのはガリ勉の池田まゆ実(森田彩華)と、空手部の浜田教子(悠城早矢)、そして、年齢を偽って水商売のアルバイトをしている花上さやか(西原亜希)だけだった。
 そんな折、三者面談のために呼び出されたふさ江は、さつき高校を訪れる。渡から要の成績を聞かされたふさ江は、予想以上の酷さにショックを受け、友人の美容師・浦野奈美世(濱田マリ)から借金をして要を予備校に通わせようと決意する。
 要たちは、まゆ実が持ってきたチアダンスのビデオなどをもとに練習を続ける。実はまゆ実は、教育熱心な母親の目を盗んで、ひとりでダンスの練習をするのが唯一の趣味だった。どうにか振り付けをものにした要たちは、さやかがアルバイトをしているキャバクラから衣装も調達し、いよいよ試合当日を迎える。が、要たちが会場に向かうと、そこでは相手校・城東学園のチアダンス部『キティタイフーン』が華麗な応援パフォーマンスを繰り広げていた。それを見た要たちは、すっかり萎縮してしまい…。

キャスト

相川 要 … 榮倉奈々
末吉双葉 … 加藤ローサ
池田まゆ実 … 森田彩華
花上さやか … 西原亜希
浜田教子 … 悠城早矢
鈴木カルロス三郎太 … 増田貴久
       ●
相川ふさ江 … 戸田恵子
石橋 渡 … 国分太一

スタッフ

■原案
 長谷川晶一
 「ダンス・ラブ★グランプリ~県立厚木高校ダンスドリル部全米制覇の記録」
 (主婦の友社)

■脚本
 横内謙介
 半澤律子

■演出
 小林義則(共同テレビ)
 石川淳一(共同テレビ)

■音楽
 住友紀人

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

バックナンバー