アットホーム・ダッド

第1回 2004年4月13日(火)放送 あらすじ

#1 専業主夫誕生

 大手広告会社で働く山村和之(阿部寛)は、夕暮れ迫る住宅街で、感慨深く立っていた。念願のマイホームを手に入れたのだ。そのマイホームの中に入った和之は、満ち足りた気分で床に寝そべった。「あっ、パパ来てる」。玄関ドアが開くと同時に、6歳になる娘の理絵(安藤咲良)と妻の美紀(篠原涼子)が現れた。「お庭見ようか」。美紀が理絵と庭に出ると、隣りの杉尾家のご主人と目があった。
 杉尾家では、早速新しいお隣りさんの話題となった。「奥さん美人?」「別に」。
妻の笙子(中島知子)に聞かれて夫の優介(宮迫博之)ははぐらかした。夫婦には理絵と同じ年の幼稚園に通う息子、亮太(吉川史樹)がいる。ごく普通の家庭に見えるが、一つだけ変わったところがある。この夫婦、笙子がキャリアウーマンとして稼いで、優介は家事すべてをこなす『専業主夫』なのだ。
 山村家の引っ越し当日。和之は急に会社に呼び出されたので、美紀は目の回るような忙しさ。杉尾家の3人が声をかけてくれ、互いに好印象をもってしゃべっていると、「あら、こんにちは」と馴れ馴れしい女の声が聞こえた。岩崎真理江(川島なお美)は息子と水泳教室の帰りらしい。「よろしくお願いします」。美紀が挨拶のクッキーを差し出すと、真理江は「形に残るものがいいのよ」と皮肉をひとくさり。お菓子の講習会を口実に、なかば強引に自宅に招かれてしまった。
 気のりしないまま美紀は、真理江の高級マンションを訪れた。近所の主婦たちに囲まれた真理江は、まさしく女王様さながら。彼女ににらまれては町内では暮らしていけないらしい。そのうち、イケ面の青年が差し入れにやって来た。真理江たちが通っているスポーツクラブでインストラクターをしている大沢健児(永井大)。健児に対しても真理江は好き勝手放題。「事情がありましてね」。健児は幼稚園の先生、倉本冴子(滝沢沙織)とデートしているところを真理江に見られてしまったのだ。
 美紀は、優介から専業主夫になったいきさつを聞いた。かつては共働きだったが、笙子の始めた人材派遣会社が成功したのを契機に、優介は仕事を辞めて家庭に入った。主夫のやりがいを語る優介に、美紀はためらいがちにうなずいた。
 「どこにいるんだよ。引越しの途中で」。疲れきって帰宅した和之は、無人の新居でいら立ちの声をあげた。仕方なくスーパーに買い出しに行くと、優介とバッタリ出くわした。優介がお隣りさんとは知らない和之は、美紀からの電話に思わず大声で答えた。「隣りの旦那が主夫? 男のプライドはないのかね」。後ろに並んでいた優介に、バッチリ聞かれてしまった。
 美紀は、かつての同僚に呼び出された。「もう一度仕事してみる気ない?」。新創刊の雑誌を手伝ってほしいと言う。仕事に復帰したい気持ちはある。しかし理絵が幼稚園の間はとても無理だ。それに、和之も嫌がるだろう。編集長の上田聡(中村繁之)にも紹介された。「あなたが昔やった特集、スクラップしてますよ」。
 一方、和之は上司から呼び出された。「君に異動の話があるんだ」。事実上、子会社への出向だった。「あの会社新しいだろ。実力のある中堅がいると言われてな。頼むよ。じゃ月末付けで手続き進めるよ」。しかし、出向先の子会社は、整理、解散されることに決まっていた。結局、和之は、会社をやめることになってしまったのだ。
 「どうしよう…」。美紀も絶句した。「心配するな、俺を欲しがるところは、いくらでもある」。
 だが現実は甘くなかった。新しい仕事はすぐには見つかりそうにない。「実は、また仕事始めないかって誘われたの」。美紀がオズオズと切りだすと、和之の顔色が変わった。
 「主夫なんてみっともない。隣りのヤツみたいになるのは嫌だぞ!」。主夫なんてまっぴらだと思っていた。しかし、理絵の寝顔をながめているうちに気持ちが動いた。この生活を守り続けたい。和之はついに決心をした—。

キャスト

山村和之 … 阿部 寛
杉尾優介 … 宮迫博之
山村美紀 … 篠原涼子
杉尾笙子 … 中島知子
大沢健児 … 永井 大
倉本冴子 … 滝沢沙織
上田 聡 … 中村繁之
岩崎真理江 … 川島なお美

スタッフ

■脚本
  尾崎将也
  旺季志ずか
■プロデューサー
  安藤和久(関西テレビ)
  東城祐司(MMJ)
  伊藤達哉(MMJ)
■演出
  塚本連平(MMJ)
  二宮浩行(MMJ)
  三宅喜重(関西テレビ)
■音楽
  仲西 匡
■制作
  関西テレビ
  MMJ

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