第4回 2008年5月24日(土)放送 あらすじ

二人目の真剣師は漫画家!文字山ジローついに登場

 菅田(溝端淳平)は、中静そよ(仲里依紗)の指示で次なる対戦相手、売れっ子マンガ家の文字山ジロー(劇団ひとり)と戦うことになった。超高級スポーツカーを乗り回す文字山は、ハンパなヤツが嫌いだと、プロになり損ねた菅田を見下すような態度を取る。菅田は苦々しい思いを噛み締めるが、言い返すことができない。
 対局直前。菅田に対して「人生を賭けてみないか?」という文字山は、菅田が敗れたら、自分の下でアシスタントとして働きながらマンガ家を目指してもらいたいと条件を提示。冗談のような提示に文字山の真意を測りかねた菅田は、いったい将棋をどのくらい理解しているのかと挑戦的な口調で尋ねる。すると文字山は、理解しているのは5%くらいで残りの95%は未知だといい、もし将棋を100%理解できたら、それは人間ではなく神の隣に座れるレベルだと返答。それを聞いた菅田は、瞬間的に表情を引き締める。文字山がとてつもなく強い相手だと悟ったからだ。
 ムカつくが文字山と指したいと思った菅田は、文字山の条件を飲む。そして、自分が勝ったら、文字山が描くマンガの主人公を自分に変えてもらいたいと条件を出す。『なるぞうくん』というかわいらしいキャラクターが主人公のマンガが、菅田をモデルにした『ハチワンくん』に変われば、連載が打ち切りになることは必至だ。文字山は武者震いしながらこれを受け、いよいよ対局が始まる。
 結果次第で、どちらかの人生にズレが生じることとなるこの勝負。先手の菅田が第一手を指し、チェスクロックを叩く。すると、それまで緊張した表情で盤を睨んでいた文字山が、何やらブツブツつぶやき始める。不審に思いながらも、菅田は冷静に状況を見守る。どうやら、文字山は「穴熊」と言われる戦型を組もうとしているらしい。通常なら戦型を組ませてしまうと不利になるが、菅田は「穴熊」の完成を待つことにする。あっさり崩せる弱いものか、強固なものか、その戦型を味わいたいと思ったのだ。
 相変わらずブツブツ言いながら、駒を指す文字山。怪訝な顔をする菅田に謝りながらも、しゃべっているのは自分ではなく駒なのだと説明。いかにも荒唐無稽な話だが、自信満々にそう告げる文字山を見ているとあながち作り話には思えない。
 そんな折、菅田の隣人・六車里花(安田美沙子)の話をしながら、真剣師の角田吾郎(伊達みきお)と飛鷹安雄(富澤たけし)が将棋道場にやってくる。対局中の菅田を認めたふたりは、マジックミラー越しに対局を見ることができる監視部屋で戦況を見つめる。
 一方、菅田は予想以上に強い文字山の「穴熊」に押さえ込まれていた。30分切れ負けのなか、18分を過ぎてもよくなる筋が見えてこない菅田は、目を閉じ深く息を吸い込むと81マスの将棋盤の底に“ダイブ”する。そして、必殺技を手に入れると、俄然強気な姿勢で攻め始め、とうとう文字山を押さえ込む。勝利を予感した菅田は、笑みを浮かべ文字山を見る。ところが文字山は、微笑んだまま「このストーリーは、読んでいた」と不気味につぶやく。なんと、菅田の手を読んでいたというのだ…。

キャスト

菅田健太郎 … 溝端淳平

中静そよ … 仲 里依紗

六車里花 … 安田美沙子

角田吾郎 … 伊達みきお
         (サンドウィッチマン)

飛鷹安雄 … 富澤たけし
         (サンドウィッチマン)

月島みさき … 木下優樹菜

文字山ジロー … 劇団ひとり
      ・
鈴木歩人 … 小日向文世

スタッフ

■原作
 『ハチワンダイバー』柴田ヨクサル
 (集英社 ヤングジャンプコミックス刊)

■脚本
 古家和尚

■プロデュース
 東 康之

■演出
 水田成英
 松山博昭

■音楽
 澤野弘之

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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