第10回 2008年7月12日(土)放送 あらすじ

鬼将会ファイナルステージへ突入!

 菅田健太郎(溝端淳平)は、初めて対峙した「鬼将会」大将・桐嶋清十郎(石橋蓮司)が、中静そよ(仲里依紗)の父親だと知り、愕然とする。
 一方、再会を懐かしがる桐嶋に対し、そよは拳を握り締め、怒りに震えている。桐嶋はそんなそよに、自分が憎ければ将棋で勝負をしろと言うと、菅田が自分が相手をすると言って盤前に進む。すると、桐嶋は、自分と対局することの意味をわかっているのかと問う。
 「鬼将会」大将が直々に相手をするのだから、命を賭けて臨まなければならないのだ。菅田がその条件を飲むと、桐嶋もそれを承諾。付き人らを外に出させると、ひとり残った守護者に点滴を注入させる。点滴が体に入ると桐嶋は恍惚の表情で、不気味な高笑いをはじめる。そして、いよいよ時間無制限、菅田が先手の対局が幕を開ける—。
 菅田が第一手を指した瞬間、桐嶋はカッと目を見開くと「千里眼!」と叫び、菅田の作戦をスラスラと読み始める。驚く菅田に桐嶋は、ありとあらゆる戦術を吸収した自分の眼には、千手先まで見通せるのだと豪語する。そして、桐嶋はこの千里眼で、菅田の手を次
々と読んでいく。さらには、自分に負けた菅田が土下座をして命乞いする様子までが見えるという。圧倒的に強い桐嶋に、菅田はやがて手が出なくなる。そんな菅田の戦いをそよはじっと見つめる。
 その頃、角田(伊達みきお)と飛鷹(富澤たけし)は、秋葉原道場の店主・月島文郎(渡辺哲)に、「鬼将会」まで同行してくれと頼む。大将と幼なじみだという月島に、菅田たちの救出を手助けしてくれというのだ。しつこく食い下がる角田たちに、月島は本当の「鬼将会」のことを教えると言って話しはじめる。
 一方、菅田は必死に指し続けるが、よくなる筋が見えてこない。桐嶋はそよに、自分と戦わせる相手を間違えている、この程度の男が自分のいる将棋の高みに届くと思っているのかと言い放つ。するとそよは、桐嶋は将棋の高みにいるどころか将棋を汚している、金に目がくらんだせいでプロになれなかったんだと反論。そして、自分が「関ヶ原の対局」のことを知らないとでも思っているのかと試すように言う。
「関ヶ原の対局」とは、18年前、東西の天才棋士が対局した天下分け目の真剣勝負のことで、掛け金はなんと1億円だった。関西最強と恐れられていた真剣師・坂口四郎に対し、関東から出たのは奨励会の男、当時三段で、プロ入りを控えた100年にひとりの天才と言われた桐嶋だった。ところが桐嶋は、勝負には勝利するが、警察に踏み込まれ、賭博の罪で逮捕されてしまう。当然、プロ入りもなくなり、出所した桐嶋は荒れた挙句に「鬼将会」を作ったのだ。その後も、将棋に取り付かれ家族を省みることもなく、その結果、病弱だったそよの母・凪(戸田菜穂)は亡くなったのだという。
 その話を聞いた菅田は、怒りを爆発させ、激しく指し始める。しかし、桐嶋は、最強の将棋を目指すとはそういうことなのだと言い、そんな甘い考えだから、菅田も師匠・鈴木歩人(小日向文世)も自分を越えられないのだと切り捨てる。鈴木の名前が出たことに菅田は驚くが、16年前の凪が亡くなった日、桐嶋の相手をしたプロ棋士が、鈴木だったと聞き…。

キャスト

菅田健太郎 … 溝端淳平

中静そよ … 仲 里依紗

六車里花 … 安田美沙子

角田吾郎 … 伊達みきお
         (サンドウィッチマン)

飛鷹安雄 … 富澤たけし
         (サンドウィッチマン)

月島みさき … 木下優樹菜

凪 … 戸田菜穂

桐嶋清十郎 … 石橋蓮司
      ・
鈴木歩人 … 小日向文世

スタッフ

■原作
 『ハチワンダイバー』柴田ヨクサル
 (集英社 ヤングジャンプコミックス刊)

■脚本
 古家和尚

■プロデュース
 東 康之

■演出
 水田成英
 松山博昭

■音楽
 澤野弘之

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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