第11回 2008年7月19日(土)放送 あらすじ

 菅田健太郎(溝端淳平)は、中静そよ(仲里依紗)が父親・桐嶋清十郎(石橋蓮司)の死を受け、「鬼将会」の大将を継ぐと宣言したことに驚愕する。鬼将会が最強であることを証明するために、すべてのプロを倒すと言うそよ。菅田はそんなそよに、あなたを倒してでも連れ戻すと宣誓。そして、ふたりの対局がはじまる。
 桐嶋が奨励会から与えられた退会駒を得たそよは、父の魂が自分を導くといって、父と同じ「千里眼」で菅田の手を見切り、早々に勝利を収める。敗北した菅田は、角田(伊達みきお)、飛鷹(富澤たけし)が駆け寄るも、答えることすらできない。
 そんなところへ、師匠・鈴木歩人八段(小日向文世)がやってくる。師匠の顔を見た菅田は、わなわなと震え、顔を伏せてしまう。そして、対峙した鈴木に、父親への想いをさらなる力にしているそよには勝てないと力なく明かす。
 その頃、初出演となる映画の収録を終えた六車里花(安田美沙子)は、監督(森本レオ)から次の作品への出演を頼まれ、喜びをかみ締めていた。するとそこへ、角田から憔悴する菅田の気合いが入るものを見つけてほしいと連絡が入る。
 一方、菅田と将棋盤を挟み向かい合う鈴木は、扇子で何もない盤上に駒の配置を示していく。そして、反応した菅田に、それが江戸の名人が残した詰め将棋のひとつであると言う。「大迷路」と呼ばれる超難関の百番で、鈴木がかつて桐嶋を破るために一晩かけて戦ったものなのだ。それをお前ならどう解くかと、鈴木は菅田に尋ねる。“ダイブ”し覚醒した菅田は、何もない盤上をすばやく指差し、目隠し将棋をするが、やがて行き詰ってしまう。
 そんな菅田に鈴木は、それが今のお前の限界だ、将棋盤に潜るだけではこの難問を解くことも、戦いを終わらせることもできないと言う。しかし、それでも諦めないという菅田の意思を確認すると、81マスの将棋盤に潜るだけでは届かない境地があると教える。そこは、一局のすべてを悟り得る場所で、自分の殻を突き破らなければ到達し得ないという。しかし、そこにたどり着けば勝てると教えられた菅田は、その言葉に力を得て、そよの元へ向う—。

キャスト

菅田健太郎 … 溝端淳平

中静そよ … 仲 里依紗

六車里花 … 安田美沙子

角田吾郎 … 伊達みきお
         (サンドウィッチマン)

飛鷹安雄 … 富澤たけし
         (サンドウィッチマン)

月島みさき … 木下優樹菜

映画監督 … 森本レオ

桐嶋清十郎 … 石橋蓮司
      ・
鈴木歩人 … 小日向文世

スタッフ

■原作
 『ハチワンダイバー』柴田ヨクサル
 (集英社 ヤングジャンプコミックス刊)

■脚本
 古家和尚

■プロデュース
 東 康之

■演出
 水田成英
 松山博昭

■音楽
 澤野弘之

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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