第3回 2008年5月17日(土)放送 あらすじ

伝説の男・二こ神登場!真剣師三番勝負ついに開始

 菅田健太郎(溝端淳平)は、“受け師”の中静そよ(仲里依紗)に連れられ、ホームレスの真剣師・二こ神(大杉漣)と対局することに。本物の真剣は本来、金を賭けるのではなく、命の次に大事なものを賭けて戦うものだというそよは、健太郎を“本物の真剣師”3人と対戦させると言い放つ。その1人目が、二こ神だというのだ。
 二こ神が暮らすダンボールハウスへやって来た健太郎は、そよとこの初老の真剣師が知り合いらしいことをいぶかしがるが、二こ神は健太郎を見ると、本物の真剣とはこれだけは譲れないという意地とプライドを賭けて戦うものだと言い、お前にとって命の次に大事なものは何かと尋ねる。返答に困った健太郎は二こ神に同じことを尋ね、あなたが勝ったらどうするのかと、真剣な表情で迫る。すると、二こ神は自分が勝ったらそよの胸を揉むと、信じられないような返答をする。唖然とする健太郎とそよを前に二こ神は、長年、誇り高く生きてきた自分が恥をも捨てる気持ちにさせるのがオッパイで、それは自分にとってのロマンだと言い切る。
 そよが居心地の悪さを感じる一方、なんとなく二こ神の気持ちがわかる健太郎は、居住まいを正すと、自分もオッパイを賭けると宣言する。こうして、なぜかそよのオッパイを賭けた真剣勝負がはじまる—。
 20分切れ負けの勝負の中、健太郎は二こ神の珍しい指し手に気づく。それは、江戸時代に生まれ今ではあまり使われない「雁木の構え」という戦型だ。それをあえて使うのは、自信があるからだろうが、それでもそんなクラシックな戦法に自分が負けるわけがないと健太郎は強気に攻める。
 しかし、時間が経過するうち、健太郎は押されていく。一方の二こ神は余裕の表情でプレッシャーをかけてくる。健太郎は、そんな相手を1度睨むと、盤上を凝視し続ける。そのうち、20年ほど前、健太郎が幼少の頃に「雁木の構え」が流行ったことを思い出す。それは、神野神太郎というアマチュアの強豪が、「雁木の構え」でアマチュア名人戦前人未到の3連覇という偉業を成し遂げたことがきっかけだった。その後、神野はプロ棋士との対局に挑み、生涯たった1度の大勝負で見事、勝利を収めたのだ。プロとアマの力の差が現在以上にあった時代に、それはまさに快挙と言うべき将棋界を激震させる事件だった。
 これ以来、「雁木の構え」が流行ったのだ。ちなみに、神野神太郎は、名前に神がふたつあることから“二こ神”と呼ばれていた。
 幼い日の記憶がよみがえった健太郎は、目の前の初老の男が二こ神と呼ばれていたことを思い出す。そして、思い切って「神野…神太郎さん?」と尋ねると…。

キャスト

菅田健太郎 … 溝端淳平

中静そよ … 仲 里依紗

六車里花 … 安田美沙子

角田吾郎 … 伊達みきお
         (サンドウィッチマン)

飛鷹安雄 … 富澤たけし
         (サンドウィッチマン)

月島みさき … 木下優樹菜

二こ神 … 大杉 漣
      ・
鈴木歩人 … 小日向文世

スタッフ

■原作
 『ハチワンダイバー』柴田ヨクサル
 (集英社 ヤングジャンプコミックス刊)

■脚本
 古家和尚

■プロデュース
 東 康之

■演出
 水田成英
 松山博昭

■音楽
 澤野弘之

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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