第8回 2007年8月23日(木)放送 あらすじ

さよなら愛しい人

 青柳恵美(伊東美咲)は、父、敬造(笹野高史)の薦めでピンクの豚の置物を置いてから、どうもついていない気がしてきた。思い切って捨ててしまうのだが、同じマンションの住人に、不法投棄と返されてしまう。
 この時期のデパートは、夏物ファイナルセールで大忙し。恵美はピンクの豚に悩みつつも、仕事の手を抜くことは出来ない。一方、社長室では奥園五右衛門社長(若林豪)が田村剛彦部長(谷原章介)に上海支店店長としての栄転を伝えていた。喜ぶ田村だが、ひとつだけ希望があると奥園に申しでる。
 恵美が仕事に戻ると、ワゴンセールに詰め掛けた客が喧嘩を始めた。恵美は、毬谷まりえ(深田恭子)たちと止めに入る。しかし、客が振り回したバッグが恵美の顔面を直撃して…。バックヤードで手当てを受ける恵美は、これもあのピンクの豚のせいだと確信を深める。そこに、田村がやってきて恵美を呼び出した。
 田村が上海支店長になると聞いて、恵美は大喜び。そんな恵美に正式な辞令前なので、まだ他の社員たちには内密にと田村。さらに、田村は上海支店の1階フロア部長として、恵美に一緒に来て欲しいと頼む。田村が社長に希望したのはこのことだった。すでに社長も了承済みと聞く恵美だが、最近の不幸の連続を考慮して返事を保留する。
 その頃、ロッカールームでは大山遥(小池栄子)がまりえを説得していた。自分がヘッドハンティングされた店に、一緒に行って欲しいと言うのだ。まりえは、今まで通り、丸越で一緒に仕事をしようと答える。すると、大山は酒の飲み比べで勝った方が言うことを聞くという勝負を持ちかけた。
 仕事帰りに、恵美はいつものダイニングカフェへ。原田優子(鈴木砂羽)に人事で迷っていることを話す。何を躊躇しているのかと上海行きを勧める優子に、恵美はピンクの豚の話をした。呪いやオカルトの類は信じないと言う優子だが、ピンクの豚を店で引き取って欲しいという恵美の頼みは断る。恵美は、井口昌平(西島秀俊)に豚を押し付けることを思いついた。
 店を出た恵美は、井口の仕事現場へ。豚を渡そうと思うのだが、真剣な表情で仕事する井口に思わず見とれてしまい、声もかけられない始末。マンションに帰った恵美は仕方なく敬造に電話。すると、敬造は豚に取り付いた悪霊を払うようにと、恵美におかしな儀式をやらせた。
 悪霊は払えたのか? 疑問を残す恵美だが、翌朝、田村に上海行きを引き受けると告げた。2人の会話を黒板リカ(三浦理恵子)が聞いていたことで、まりえたち販売員も瞬く間に知ってしまう。栄転を喜ぶ者たちの中で、顔を曇らせる者も…。恵美を想う奥園雅之(及川光博)は大反対で…。

キャスト

青柳恵美(30) … 伊東美咲

毬谷まりえ(25) … 深田恭子

奥園雅之(34) … 及川光博

松原徹人(33) … 川田広樹(ガレッジセール)

大山 遥(27) … 小池栄子

黒板リカ(32) … 三浦理恵子
吉野加奈子(26) … 上原美佐
豊川みさと(28) … 矢沢 心
長島真澄(24) … 河本麻希
森田吾郎(23) … 米原幸佑
桑田亮子(22) … 松岡佳音
青柳敬造(62) … 笹野高史
鬼瓦和夫 … 佐藤二朗

葛沼 忠(42) … 温水洋一

奥園五右衛門(65) … 若林 豪

田村剛彦(38) … 谷原章介

井口昌平(30) … 西島秀俊

スタッフ

■原作
 「山おんな壁おんな」
 (講談社 イブニングKC)高倉あつこ著

■脚本
 前川洋一

■プロデューサー
 保原賢一郎
 塚田洋子

■監督
 葉山浩樹

■音楽
 石田勝範

■制作
 フジテレビ

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