第8回 2004年8月23日(月)放送 あらすじ

#8 決断

 木本美香(仲間由紀恵)は、和田亮介(和田聡宏)と一緒に韓国へ飛び立つ。2人だけでの初めての旅に、心が弾む美香と亮介。亮介も、美香と彼女の母、優里(仲間由紀恵・二役)の故郷を訪ねたことで感慨深いものを感じていた。しかし…。
 ホテルに戻った2人を待っていたのは、考えもしなかった報せ。亮介は、父の健介(夏八木勲)から母、光代(岩本多代)が突然暴れだして入院したと…。美香は、妹の紀香(ソニン)から井上弘一(中村俊介)が、自分たちを空港に追ってきて事件に巻き込まれたと…。だが、それでも美香と亮介には訪ねなくてはいけない場所がある。それは、優里と健介も若き日に行った場所。翌日、その場所を訪ね、思いを込めた箱を地面に埋めた美香と亮介は帰国。
 帰宅した美香は、父の正雄(石坂浩二)から、井上の手術経過が分かるまでの自宅謹慎を厳命される。一方、光代の病院に到着した亮介も心を痛めていた。
 数日後、亮介は光代の入院した原因を尋ねた。健介は優里が見合いすると聞いて、会いに行ってしまったと話し始めた。その時は、すでに光代と結婚し、亮介も産まれている。健介は見合い会場には行ったが、無駄足だったと言う。だが、その後、健介に優里から手紙が届いていた。その手紙を光代が読んで傷ついたのだろうと健介。全てを話した健介は、亮介に美香と別れて欲しいと頼む。亮介は、健介の話を美香に電話。美香は改めて優里が、健介が生きていることを知った上で正雄と結婚したことを知った。そんな時、正雄から井上が意識を取り戻したと連絡。美香はホッとするが、連絡を受けた紀香は、井上が下半身不随になったと続ける。
 その夜、帰宅した正雄は井上が美香には会いたくないと言っていると告げる。しかし、本心は別だと。正雄は、井上と添い遂げるのが美香の責任ではないかと言う。思わず俯く美香。そこに、紀香が割って入り異を唱えると、正雄に怒鳴りつけられてしまう。
 それから数日後、美香は仕事に戻った。いつものように忙しく、相棒の早瀬佳男(佐藤隆太)と一緒に仕事に没頭することに安らぎを感じる美香。しかし、亮介はまだ福島から帰れなかった。亮介の部屋を小山ヒロシ(速水もこみち)と掃除したりして管理しているのは大杉健(哀川翔)。大杉は、美香と亮介のこれからが心配。そんな2人を心配しながらも、自分たちの恋に目覚めたのは佳男と山根真理(佐藤江梨子)。美香が仕事から帰ると、家には麗子(李麗仙)と龍弘(石田太郎)がいた。麗子と龍弘の願いは、息子に会いに来て欲しいというものだった。
 翌日、美香は井上の病室へ。井上は、努めて冷静を装おうとする。しかし、やはり下半身が不自由になった絶望感は強烈。嗚咽しながら、自身を呪う井上。全ては、美香と亮介を別れさせようとした自分が悪かったと。井上は、美香に頭を下げる。
 福島では、亮介の光代の看病が続いていた。しかし、光代が正気を取り戻す気配はない。夜、美香の携帯に亮介から電話が入る。自分たちは当分会わない方が良いと言う美香…。

キャスト

木本美香、金 優里 … 仲間由紀恵
(一人二役)
和田亮介 … 和田聡宏
  ●
早瀬佳男 … 佐藤隆太
山根真理 … 佐藤江梨子
小山ヒロシ … 速水もこみち
木本紀香 … ソニン
青年 … 川端竜太
  ●
井上弘一 … 中村俊介
井上麗子 … 李麗仙
神谷 文 … 仲村トオル(友情出演)
  ●
大杉 健 … 哀川 翔
和田健介 … 夏八木 勲
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木本正雄 … 石坂浩二

スタッフ

■原作
 吉田修一「東京湾景」(新潮社刊)
■脚本
 原 夏美
■企画&プロデュース
 大多 亮
■プロデューサー
 栗原美和子
 森谷 雄
■演出
 澤田鎌作
■音楽
 イルマ
 高梨康治
■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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