美しい罠
愛の駆け引き
類子は槐に、能瀬を殴った真意を問う。類子が能瀬に襲われたとき、すぐ傍にいながら助けられなかった自分に嫌気がさした、と答える槐。類子は、信じられない、と言いながら、槐のシャツのボタンを外し、槐の胸に手を当てる。その手に自分の手を重ねる槐。その姿を、澪が目撃する。類子の策略だと怒った槐は類子に、哀れな女だと言い残し、澪を追って出て行ってしまう。その夜、澪は槐が類子を愛するのも憎むのも嫌だと言って、槐の胸に飛び込む。翌日、類子は沙織とデートする草太の姿を見かける。微笑ましく思いながらも、ふと寂しさが…。類子は東京へ戻る決心をする。玄関を出ると、足元にボールが転がってくる。