美しい罠
槐の手により美しく磨き上げられた類子は、不破の莫大な財産を手に入れるために危険なゲームを始める。不破家の山荘で、盛大なパーティが開かれる。類子は槐の手引きで、その席に紛れ込む。不破は類子の父親くらいの年齢で、見るからに傲慢な男だった。パーティの余興として、不破は山盛りのダイヤモンドを床に撒き散らす。ダイヤに群がる人々を眺めるのが不破の趣味で、類子は自分が結婚するかもしれない相手の妖怪ぶりに呆れてしまう。一方、不破の山荘の住人も癖のある人間ばかりだったが、類子は目的のために槐の作戦を実行していく。