澪の新しい絵本が出版され、サイン会が開かれる。本は完売だというのに、会場には一人の客も現れない。そこへ、豪華な花束を抱えた類子が姿を見せる。澪の絵本に感動したから、一冊残らず買い占めたという。槐が、澪に手出しをするな、と類子のもとへ怒鳴り込んでくる。本の買い占めは今後も続ける、と類子。愛のためにすべてを捨てられる、と言う澪に生き方を証明してもらうつもりだと、せせら笑う。類子は草太に、絵本を全部処分しよう、と楽しそうに語る。類子の澪への嫉妬を感じた草太は、四年前、槐との間に何があったのか、類子を追及する。それからまもなく、澪の二度目のサイン会が開かれる。