美しい罠
サロンの女王
4年後。類子は東京のマンションで、金と閑を持て余すマダムたちを集めて、若い芸術家を育成するサロンを開いていた。類子のそばにはいつも、忠実な秘書、草太の姿が。ある日、南仏帰りのレイが、空港で出会った澪を連れてくる。ロンドンで暮らしていた澪は国際的な絵本賞を受賞、当分東京で活動するという。サロンではオークションが始まり、目玉商品として新進バイオリニストとのデートチケットが提供される。芸術家への冒涜だと怒った澪は、類子とそのチケットを争い、値段が一千五百万円にまで競り上がる…。
その夜、恒大がマンションへ来る。本宅に寄り付かず、恒大を財布扱いするようになった類子に嫌味を言った恒大は、恒例の山荘開きへ必ず来るよう命令する。数日後、類子は事件以来4年ぶりに、山荘に足を踏み入れる…。
その夜、恒大がマンションへ来る。本宅に寄り付かず、恒大を財布扱いするようになった類子に嫌味を言った恒大は、恒例の山荘開きへ必ず来るよう命令する。数日後、類子は事件以来4年ぶりに、山荘に足を踏み入れる…。