美しい罠
犯人の目星
類子は毎朝、野菜ジュースを作って、恒大に飲ませる。小瓶の液体をこっそり入れて。そんなある日、恒大がサルベージ会社に探させていた銃が、湖から発見される。銃を警察に鑑定してもらえば、敬吾の死の真相がわかる、と探るように山荘の一同を見渡す恒大。銃を見た槐は、何か納得のいかないものを感じる。翌朝、類子は岩田の前でわざと小瓶を落として、ジュースに入れるビタミンだと説明する。不審そうに割れた瓶を見る岩田。さらに類子は、恒大に急に邪険に扱われるようになったと驚く川嶋に、槐が横領疑惑を恒大の耳に入れたのではないかと話し、手を打つのは早いほうがいいとけしかける。新しい縁談に悩む澪が、槐以外の人との結婚など考えられない、と槐に思いをぶつける。そこへ、類子が来て、槐をよそへ連れていく。親密そうな二人の様子に、手の色が変わるほど、衝立の格子を握りしめる澪。類子は草太にある指令を出す。そんな類子に恒大が衝撃の事実を明かす。