美しい罠
罠
敬吾を殺したのは槐だった。警察に行くという類子に槐は、殺人の首謀者は類子だと告げる。理解出来ない類子に、槐はハンカチの断片を見せ、敬吾の遺体の脇で見つけたとニヤリと笑う。それは、Rの刺繍の入った類子のハンカチだった。類子に罪を着せるためそのハンカチに火薬をくるんで銃に詰め、暴発させたのだという。槐の驚くべき作り話に、類子は必死に反撃を試みる。だが槐は、次々と類子を追いつめていく。そして最後に、槐は信じられない決定的証拠を繰り出す。その瞬間、類子は全ての真実を知ることになる。