美しい罠
疑惑…
銃が暴発する直前、敬吾が類子と槐しか知らないフクロウの伝承のことを口にしたので、類子は槐への疑惑がふくらむ。敬吾の事件以後、類子は体調がすぐれなかった。心配する恒大に、類子の心は痛む。そんな中、千津の話から、事件当日誰もいなかったはずの山荘の冷蔵庫に食料が入っていたことが判明する。青ざめる類子に、心配しなくても類子のアリバイは自分が証言する、と妖しく微笑むレイ。一方岩田は、食料を用意したのが敬吾だと思い込む。その夜、敬吾の自殺を嘆く恒大は、岩田に自殺ではないと叱責される。類子は槐に、レイに疑われていることを話す。事件の記憶が消せないと怯える類子。自分の手も敬吾を運んだときの重さを覚えていると苦悶する槐。二人で耐えるしかない、と槐は類子を抱きしめる。