美しい罠
砂漠の2人…
類子が山荘を出てからまもなく、槐が類子を訪ねてくる。連れ戻しにきたのではないかと類子は警戒するが、槐はただ会いたかっただけだという。槐は類子一人に屈辱的な思いをさせたと謝る。類子は槐に誘われて、近くのビルの屋上へ星を見にいく。槐がコンクリートの上にごろんと仰向けに寝転がったので、苦笑しながら、その隣に横たわる類子。星座の話などをしていた槐がふと、類子はやはり最高のパートーナーだ、とつぶやく。類子は身を起こし、「あなたは私を女として見たことは一度もないの?」と槐を見つめる。その頃、澪が地下室で、心を迷わせる一葉の写真を見つける。一方不破は、類子を追い出すきっかけとなった夕食の献立が、類子を陥れる罠だったと知る。