美しい罠
ゲームの終わり
夕食の時間、運ばれてきた料理を見た不破が突然、逆上する。それは、不破が決して口にしないマグロ料理だった。類子を陥れるためのレイの策略だった。顔を真っ赤にして皿やグラスを類子に投げつける不破をなだめるため、槐は身に覚えがないという類子を無理矢理土下座をさせる。が、不破の怒りはおさまらず、類子は、追い出される。孤独と悲しみの中、山荘を後にしようとする類子を、もう一度謝罪すれば不破の機嫌も直ると槐が引き止める。槐の態度に失意を覚えた類子を、槐は秘密の小部屋に連れ込む。頭を下げて10数えれば済むことだという槐。類子は、不信感から怒りを爆発させ、槐を突き飛ばすが、その目からは涙がこぼれる。